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ノルマ未達成の社員に「四つん這いで見世物」「尿を飲ませる」、ブラック企業の過激すぎるパワハラの実態

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画像はイメージです

 長時間労働を課せられたり、残業代が未払いであったり、労働者を酷使し使い捨てにするブラック企業については日本でもたびたび話題になる。しかし中国には日本以上に従業員にひどい仕打ちをするブラック企業が存在するようだ。

 海外ニュースサイト『Shanghaiist』は中国・山東(さんとう)省にある会社が、目標を達成できなかった従業員に対し、罰として街中を四つん這いで歩かせたと1月17日に報じた。美容関連の商品を販売しているこの会社は、売上目標を達成できなかった従業員6人に対し、やる気を出させるため、この「罰」を与えたという。動画を見ると、黒い上下の服装に身を包んだ6人は、会社の名前が書かれた旗を持った男の後に続き、ゆっくりと這って行進。その様子を多くの通りがかりの人たちが見物している。騒動を聞きつけた警察が駆け付け、この行為は中止された。

 このニュースは世界中に拡散され、ネット上では「なんて奇妙なの。従業員は犬ではない。むしろ会社は働いてくれる従業員に感謝すべき」「動画を見たけど四つん這いで歩かせているから膝が地面にこすれて痛そう。こんな姿を見て経営者が何も思わないのが不思議」「経営者はこの行為を恥じるべき」「嫌悪感しかない。中国のイメージが変わる」といった批判的な声が相次いだ。

 しかし中国では他にも従業員に残酷な「罰」を与えるブラック企業があったようだ。

 2018年10月には中国・広東省で、トレーニングジム会社が顧客獲得のノルマを達成できなかった従業員に対し、罰としてパンツ一丁で街中を行進させた。罰を受けた従業員は30人ほどで、女性従業員はパンツ一丁になる代わりに腕立て伏せやスクワットの罰を受けたという。会社の責任者は「一種の訓練だ」と話し、反省の色を見せなかったそうだ。動画は拡散され話題になったものの、この件に警察が介入することはなかったという。

 また2018年11月には中国・貴州(きしゅう)省にある住宅開発会社が、営業ノルマを達成できなかった社員に対し、自分が出した尿を飲ませ、「完全なセクハラ」「これはいじめだ」「責任者は罪に問われるべき」といった批判が相次ぎ騒動となった。一連の行為は、別の社員が撮影した動画をSNSに投稿して発覚。動画には社員が鼻をつまみ、辛そうに尿を飲んでいる姿が映されている。騒動を受けて警察が捜査を開始し、同社の管理職3人を逮捕。警察の捜査によって、過去にはノルマ未達成の社員に対しゴキブリを食べさせたり、坊主にさせたりしていたことも発覚した。

 中国では社員に嫌がらせをする会社がたびたび問題になる。公になり警察が介入することもあるが、ほとんどの場合は知られずに社員は屈辱を受け続けるようだ。日本には中国ほどの嫌がらせをする会社はないにせよ、長時間労働や過度なプレッシャーをかけるブラック企業に対する対策は、もっと深く考えていくべきかもしれない。

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