この日番組では、今年5月28日に同番組で紹介した23歳の油絵画家の女性が再び登場。ペットの絵をオーダーメイドで描いているというその女性だが、月収は平均3万円。家賃などを払うと毎月赤字になってしまい、貯金を切り崩して生活しているといい、製作までに1か月掛かるにもかかわらず、1枚5000円で受注していることが取り上げられた。
5月の放送後、視聴者からは、「1枚5000円ってあまりにも安すぎる」「このクオリティが5000円って価格破壊になるから値段上げなきゃ駄目」「絵具も高いし、5000円じゃだめだよ。同業者も困っちゃう」といった声が上がっていたが、この日の放送では5月の放送後、大反響があったことを紹介。しかし、中には「気になるメール」「苦情に近いメール」として、「価格が安い」「価値を下げるからやめてほしい」という声が寄せられたことが明かされた。
番組では「油絵の世界はその価値に応じてきちんと値段が上がっていく事で成り立っている」「その価格がスタンダードになってしまうと、迷惑が掛かる方もたくさんいる」と紹介されていたが、コーナー冒頭で「家賃が払えそうにないあの崖っぷちガールに、追い打ちをかけるように苦情のメールが……」というナレーションがあったこともあり、ネットからは、「指摘のメールを苦情扱い?」「安価な価格設定に対するアドバイスを苦情と言って捉えてしまうのって…」「価格の話は苦情じゃなくて正論でしょ」といった批判の声が続出した。
「実は、お昼の情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でも、同じ現象が起きています。番組では、オーダーメイドの品が安く手に入るサービスや、高価な材料を使ったハンドメイド品を安く売る人などを取り上げていますが、たびたび、『価格破壊』『テレビで安い値段を紹介したら同業者に迷惑』といったクレームが聞かれています。今回も、油絵を5000円で売ることについて批判が出るのは当然のこと。それを『苦情』と紹介したことで、物議を醸してしまったようです」(芸能ライター)
「倍の価格でも安いくらい」「2万円くらい取ったほうがいい」と具体的な数字も出た今回の放送。指摘を「苦情」扱いされた視聴者からは、怒りの声が多く寄せられてしまった。