爆笑問題の2人は、今年1月にキンプリことKing & Princeのライブに参加し、そこで30年ほどの芸能生活で初めてジャニー喜多川さんに対面していた。ジャニーさんは裏方に徹し謎の人として知られたが、縁が生まれただけに、太田は「ジャニーさんも先週の放送のあれだったね。収録の後、亡くなったと聞いて、俺、本当に思うけど、ジャニーさんの生い立ちとか経歴とかニュースになったのを目にしていたら、アメリカのロザンゼルスで生まれてすぐ日本に来て、大阪にいたんだけど中学生かそこらくらいで戦争が起きて和歌山に疎開していたんだってね」と来歴を語った。ただ、ジャニーさんは疎開先の和歌山でも空襲に遭遇した。太田は「同じ和歌山の空襲にあった人にニュースでインタビューしていたんだけど、地獄絵図だったんだって」と、ジャニーさんが戦争の凄惨さを味わってきた体験を語った。
さらに、ジャニーさんの原点にはアメリカがあるといった話で、田中裕二も「我々が子供のころ、知らずにアメリカの文化になじんでいくわけじゃないですか。そういうのを持ってきた人なんだ」と故人を語った。
その後、太田は「この前、家族葬へ行ってきたけど、WHO? と言われちゃって」と、ジャニーさんの口癖である「YOU」を引き合いに出したボケで笑いを誘っていた。ただ、太田は続けて、ジャニーさんに初めて会ったキンプリの舞台に対し、「本当にエンターテインメントだよね。あれは(アメリカの)ラスベガスとかブロードウェイとかいろんな場所の要素を入れて、ジャニーズ独自のアイデアで宙吊りからなんかまでこなすって、こんな面白いんだ」と感動した体験を語り、「ジャニーさんが生涯伝えたかった、そんな経験した人が言う舞台なんだと思って」と語り、ジャニーさんの作り上げたエンターテインメントの原点には平和への希求があると語った。
これを受け、ネット上では「やはり太田はエンタメ志向だから思うところあるんでは」「ふざけつつも、きちっと追悼しているよね」といった声が聞かれた。タイミング的に1週間が空いたが、その分深い追悼コメントとなったと言えそうだ。