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「名脇役」忙しすぎる? 高齢俳優のスケジュール管理を芸能事務所が徹底見直しか

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故阿藤快

 名バイプレーヤーとして知られた大杉漣さんが亡くなってから、早くも1週間以上が経過している。大杉さんの突然すぎる訃報は、出演予定だった映画・ドラマ・バラエティ番組などに多大な影響を与えており、緊急の代役手配や企画の見直しなどが行われている。

 大杉さんの死因は、ドラマ撮影のために訪れていたロケ先での急性心不全であり、亡くなる直前までドラマの収録が行われていたが、特に弱っている様子などはなく、事実上の突然死とされている。

 一部関係者の談によると、今回の大杉さんの死去は、多忙すぎるスケジュールが原因の一つとしてあったのではないかとする話もあるという。

 現に、大杉さんは今年1月だけでも、レギュラーのドラマとして『バイプレーヤーズ』(テレビ東京)、『相棒』(テレビ朝日)のほか、各バラエティ番組への出演。その合間を縫って舞台の稽古、雑誌インタビューなどが行われていた。

 大杉さんは趣味のサッカーなど、多忙な毎日に負けない体力作りなどを行っていたが、実態は66歳の前期高齢者であり、寄る年波には勝てなかったのが死を早めた要因だったのではないかとされている。

 事実、大杉さんのような名脇役は突然亡くなってしまうケースは数多く、2015年11月には俳優の阿藤快さんが仕事先へ姿を見せず、自宅で病死(胸部大動脈瘤破裂)しているのが発見された。阿藤さんの享年は69歳で、大杉さんと同じように仕事を多数残したままでの急逝だった。

 また、こちらは高齢のケースではあるが、『サザエさん』の波平役などで知られる声優の永井一郎さんは、2014年1月にナレーションの仕事で訪れていた広島県内のホテルで、浴槽の中で倒れているのが発見され亡くなっている。

 このように高齢俳優の突然死は近年多数発生している。その背景には、年齢の割に多忙なスケジュールをこなさなくてはならない事情のほか、彼らの職業が代役の効かない一世一代の技術職という事情もあるが、彼らを管理する芸能事務所はこれらのリスクを想定してスケジュールを組む必要があり、高齢俳優のスケジュール管理は日本の芸能事務所全体の課題と言えそうだ。

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