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大杉漣急逝で大混乱のドラマ・映画業界…相棒、ゴチなどの今後は

 2月21日、俳優の大杉漣さんが急性心不全のため亡くなった。66歳の若さだった。
大杉さんは出演中だったドラマ『バイプレーヤーズ』(テレビ東京)の撮影のため千葉県内のホテルへ宿泊。自室で体調不良を訴え病院へ緊急搬送。共演者らに看取られ入院から数時間後の午前3時53分に永眠した。

 名バイプレーヤー大杉さんの突然の訃報は、共演していた俳優、タレント、演出家らに大きな衝撃を与えている。それだけでなく、大杉さんは脇役として超売れっ子の俳優であったため、彼を起用していたドラマ・映画業界は今現在も大杉さんの抜けた穴をどう埋めるかの対応に追われているという。

 遺作となってしまった『バイプレーヤーズ』は大杉さんの急逝後、放送局であるテレビ東京の局内で緊急会議が開かれプロデューサー、演出家、最後を看取った共演者が出席。
大杉さんの出演が間に合わなかったエピソードは予定していた脚本を大幅に変更することで対応すると発表している。また4月12日から新国立劇場(東京渋谷区)で出演予定だった舞台『1984』は代役を立てて予定通り上演されることが決まった。

 一方、現在も決まっていないのがレギュラー出演していた日本テレビのバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』である。出演コーナーだった「ゴチになります!」については死去翌日の22日の放送分はOPとEDに追悼テロップを表示し予定通り放送。今後の収録および放送に関しては未定となっている。

 また、準レギュラーとして出演していたテレビ朝日のドラマ『相棒』については今現在も対応が協議されている状態。特に『相棒』で大杉さんが演じていた衣笠藤治は警視庁副総監としてストーリーの根幹に関わる重要人物のため、今後予定されていた展開がすべて変更となる可能性があり、現場は大混乱となっているという。

 その他、公式発表には至っていないが大杉さんを起用する予定で進んでいたドラマや映画は十数作にも及んでいるとされており、各制作現場はクラインクイン時期も含め調整を急いでいるという。

 日本を代表する名バイプレーヤーの突然の訃報は今のドラマ・映画界にとってあまりに大きい損失だった。ご冥福をお祈りしたい。

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