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脱・「いい人」でボーナスUP!?

 2010年度の冬のボーナスの平均値が発表され、3年ぶりに2.5%増しとなった。手放しで喜べる状態ではないが、「いい人」は「もらえるだけ良かった」と、わずかに増えた収入で自分を納得させるであろう。

 一般的に「いい人」とは、社会的ルールを守り、他人に迷惑をかけない人である。そういう人は、社会的地位も年齢とともに上がり、周りからの信頼も厚い。
 しかしそのスタンスは、男としての「面白み」を剥ぎ取ることにも繋がる。「情熱」や「冒険心」といった男の重要な要素を眠らせてしまう懸念点もある。さらに「いい人」であることは、ときに収入も大きく左右するという。

 「男の自由な生き方」「恋愛生活の充実」をテーマに講演活動やメディアで活躍されている、潮凪洋介氏は、著書である中経出版『もう「いい人」になるのはやめなさい!』の中でこう語る。
 「いい人はとにかく、今ある収入の現状維持に努めようとします。その中で我慢しながら人生を送ります。大きなマイナスを出すことはありませんが、大きな満足を得ることにもつながりにくい傾向にあります」
 大きな満足や達成感を得られなければ、さらなる努力をしようともしない。結局は、節約することによって、微々たる金額を増やしていくことしか出来ない。しかしこれでは、仕事へのモチベーションも大きく下がり、惨めな気分を味うことになるかもしれない。

 もっと充実した人生を送るためには、プラスアルファの努力に挑戦すべきである。

 潮凪氏はさらにこう語る。
 「会社での副業が許されるならば、本当にやりたかったことで稼げるか試してみて欲しいです。好きな分野での成長は早い。イヤイヤやっている仕事に比べて数倍の早さで成長します。結果、それが本業になる人もいます。実は私も、このパターンなんです」
 たとえ挑戦が失敗したとしても、自分の好きな分野に取り組めたのであれば、満足感は得られるはずである。

 「いい人」から脱却し、“収入の現状維持”から“プラスアルファの収入”を目指すことで、その成功不成功に関わらず、「人間」として、「いい男」として、魅力が増してくるのではないだろうか。
 そして、その挑戦ができる男にこそ、ボーナスを増やす鍵が見えてくるはずだ。
(文 島川明光)

【潮凪 洋介 (しおなぎ ようすけ)】雑誌やWebをはじめ、多数執筆有り。エッセイの著作は国内外18冊にのぼる。本当の自分に出会う、エッセイスト養成塾「潮凪道場」を主催。http://www.hl-inc.jp/essayist/ 

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