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京都府警の巡査が不当に示談金要求 交際女性にセクハラした男性に

 交際中の女性にセクハラ行為をしたとして、相手の男子大学生を脅し、不当に示談金を要求したとして、京都府警が下鴨署地域課の男性巡査(19)を、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしていたことが分かった。処分は9月18日付で、巡査は同日付で依願退職した。

 府警監察官室によると、巡査は3月、交際中の20代の女子大生から、同じ大学に通う男子大学生に、わいせつなことを言われたり、体を触られたりするなどのセクハラ行為を受けていると相談を受けた。

 そこで、5月中旬、巡査は男子大学生と2度面会し、警察官の身分を明かした上で、「彼女は休学してほしいと言っている。示談という選択もある」と脅した。男子大学生が、7月末までに示談金100万円を支払うことで合意したため、それ以降、巡査は支払いを要求するメールを十数回送ったという。

 たまらなくなった男子大学生が、7月中旬に府警に相談し発覚した。男子大学生は現金を支払っていなかった。

 同室の聞き取り調査に対し、巡査は事実関係を認め、「もめたくなくて警察官だと明かした。示談を提案したが、脅しているとは思わなかった」と説明し、「迷惑を掛けてしまった」と反省しているという。

 府警は恐喝行為の可能性があると判断したが、「男子大学生が被害届を出さなかった」として刑事責任は追及せず。処分も公表していなかった。

 同室は「職務倫理の一層の徹底を図り、厳正な業務管理に努めます」としている。
(蔵元英二)

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