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米倉ドラマに負けたキムタクドラマ

 22日にスタートしたキムタクことSMAPの木村拓哉主演のフジテレビ・月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」の初回平均視聴率が16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)で初回視聴率が米倉涼子主演のテレビ朝日ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の18.6%に及ばなかった。

 同ドラマの初回でキムタクはゴタゴタに巻き込まれ会社を解雇された挙げ句、家も携帯電話も失い無一文になり、アルバイトをすることにより仕事やお金の大切さを知る、という内容。劇中では灰皿に落ちていた、たばこを拾って吸ったり、公園に野宿するなどこれまで月9や他局の主演ドラマで「かっこいいキムタク」を前面に押し出してきたイメージをかなぐり捨てて体当たりで挑んだ。

 しかし、裏番組の日本テレビでは午後7時から同9時29分まで巨人が中日を破り日本シリーズ進出を決めたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ最終戦が中継され、平均視聴率20.1%、瞬間最高視聴率は30.6%を記録した影響を受けたようで、周囲が期待した高視聴率獲得はならなかった。

 「キムタクの主演ドラマといえば、これまで初回視聴率は20%を超えることが、初回視聴率のみならず、全放送回の平均視聴率トップも“定位置”だった。キムタクもドラマへ並々ならぬ意気込みで臨んだようで、これまで以上に早朝から同局の情報番組などに出演しPR。にもかかわらず、数字がふるわなかったということは視聴者に飽きられていることを伺わせた。同局の制作サイドは思わぬ数字に頭を抱え、PR体制を強化するようだ」(テレビ関係者)

 数字が伸び悩んだうえ、相変わらず、「キムタクによるキムタクのためのキムタクドラマ」を“セルフプロデュース”しているようだ。

 「スケジュールは基本的にキムタクのスケジュールに合わせるため、売れっ子であるヒロインの香里奈サイドが思ったようなスケジュールが組めず不満を抱えている。『主演ドラマの主題歌はオシャレな洋楽で』とこだわりがあるため、今回の主題歌はザ・ローリング・ストーンズのヒット曲『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』。おまけにAKB48の中で“推しメン”だった小嶋陽菜に熱烈なオファーを出し、小嶋が11月5日放送の第3話から路上アイドル役で出演する」(芸能記者)

 第2話以降の視聴率が低迷するようであれば、キムタクの株が大暴落しそうだ。

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