各紙によると、脚本はキムタクと同じSMAPの草なぎ剛主演の同局のドラマ「任侠ヘルパー」などを手掛けた古家和尚さんのオリジナルでテーマは「お金で買えないもの」。大手企業の中間管理職だった主人公が、仕事も家も失い、食べることもままならず炊き出しに並ぶところまで生活が激変。途方に暮れながらも、偶然出会った2人の子供らさまざまな人との出会いと自身の前向きな性格で少しずつ前へ進んでいく姿をコメディータッチで描く。ヒロインでキムタクの元同僚を香里奈、キムタクの相談相手の元上司を中井貴一が演じる。
「キムタクは月9でこれまでピアニスト、検事、総理大臣、レーサーなど華やかな職業ばかりを演じ、前回の月9主演となった10年の『月の恋人〜Moon Lovers〜』でもカリスマ社長役を演じた。しかし、結局、どの役をやってもキムタクはキムタクで、ようやく制作サイドもそのことに気付いたのでは。今回の役ならあらかじめ固定したイメージもないので、“素”のキムタクでいけるはずで、思わぬ形で代表作になるかもしれない」(テレビ関係者)
“視聴率男”と言われるキムタクだけに、どうしても主演ドラマの視聴率が話題になるが、「月の恋人」は平均16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)、昨年放送された「南極大陸」(TBS)は18.0%という高視聴率だったが、「ほかのドラマだと高視聴率だが、かつて主演ドラマで20%超えを連発してきたキムタクはハードルが上がっているので、制作サイドにとって毎回の視聴率はかなりのプレッシャーで、“合格点”は平均で20%超え」(同)
キムタクといえば、かつてバラエティー番組でお笑いタレントの有吉弘行から「月9バカ」とあだ名を付けられてマジギレしたが、視聴率のことで散々言われることを承知で月9に出続けるということは、いい意味で「月9バカ」を貫いているようだ。