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『凪のお暇』、毒母降臨が話題 「金までせびる親いる?」の声も視聴者から共感エピソード集まる

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黒木華

 黒木華主演の金曜ドラマ『凪のお暇』(TBS系、夜10:00〜放送)の第8話が6日に放送され、視聴率が9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)であることが報道された。

 本作は、コナリミサト氏による同名漫画が原作で、空気読み過ぎなOL、大島凪(黒木)が会社を辞めて引っ越し、新たな人生をスタートさせるというストーリーだ。

 第8話では、北海道に住む凪の母親、夕(片平なぎさ)が台風で家に被害が出たと、凪を実家に呼び寄せる。東京からはるばる実家へ赴いた凪は、実家の被害の少なさに安心するが、夕からリフォーム代をせびられるという展開に。凪は勇気を出して断るものの、「いいのよ。凪は心配しなくて。あちこちに頭を下げてなんとかお金を借りて、一生懸命働いて少しずつ返して行くから、大丈夫」と遠回しに要求を押し付けてくる夕の圧に負け、結局コインランドリー経営の費用を母親に渡してしまう。

 SNS上では、視聴者から「凪の母親、わざと凪に罪悪感を与えるような言い方してるよね。凪が自己肯定感なくて、空気読み過ぎる性格になったのもそのせいだよね。娘を都合のいいように支配しようとする感じがリアルで胃もたれしそう」「毒母に育てられると、“母が不幸なのは自分のせい”って思い込んじゃうんだよ。私も上京するときに、さんざんネチネチ言われて、自分はなんて自分勝手なんだ…とか思っちゃったもん」「私も凪みたいに、母が作ったものを残したら全部捨てられて叱られた。それ以降はおいしいおいしいって無理して笑って食べるようになった。毒母に育てられた人は、親が喜んでくれるような行動しか取れなくなるんだよ。一種の洗脳みたいに」という共感の声や、毒母エピソードが語られている。

 一方で、「娘に何十万もせびるとか、本当にこんな親いるの?」という疑問の声も挙がっている。これに対し、毒親持ちの視聴者からは「私も高校生の時に、専門学校の資金の10万円を母親の借金とパチンコ代として取られたことある。『パパと離婚したらイヤでしょ?』って言われて、怖くなって渡してしまった…」「姑も毒母だったな。夫にお金せびれないからって息子である私の旦那に頼み込んできたよ。でも今じゃその恩をすっかり忘れてる。こういう親はいくらでもいるよ」という声が集まっている。

 精神的にも、金銭的にも自分の子どもを追い詰める毒母の存在。あまり知られていない日本のリアルな家族事情の現状が、本作によって浮き彫りになるようだ。視聴者の中には、「凪は確かに間違った決断をしたかもしれないけど、周りに恵まれている分、幸運だと思う。慎二(高橋一生)もゴン(中村倫也)も、坂本さん(市川実日子)もみんな凪を応援してるし。だから、毒母に負けずに立ち向かってほしい」という、凪を応援する声も挙がっている。

 第8話終盤では、凪が住む東京のアパートに夕が押し掛け、凪の元カレである我聞慎二が「僕たち結婚するんです」と嘘をつき、その流れで大島家と我聞家が顔合わせをすることになってしまう――という展開になった。果たして、凪は毒母をどのように乗り越えるのだろうか?今後の展開に注目したい。

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