全ての謎が明らかになった最終回。二階堂(横浜流星)に締め落とされた翔太(田中圭)が目覚めたのはベッドの上で、腕には点滴が。隣のベッドには黒島(西野七瀬)が同じように点滴をつけられており、目の前に現れた二階堂は「僕が菜奈(原田知世)さんを殺しました」と言い出し(実は嘘)――というストーリーが描かれた。
半年間に渡って描かれた事件の黒幕が黒島だったということが明らかになった最終回だったが、視聴者からは不満の声が多く集まっているという。
「もともと、黒島は第一章からの黒幕候補。その上、ここ数話は黒島が黒幕と思われる描写もたびたびあり、翔太ももっとも疑っていた人物でした。とはいえ、ここまで物語を引っ張ってきたところもあり、視聴者は誰も思いつかないような意外な黒幕を期待していましたが、蓋を開けれてみれば、普通過ぎて誰も予想していなかったというオチ。また、これまで『オラウータンタイム』と翔太が推理したり、二階堂がAIで推理したりなどしていましたが、真相はすべて黒島の独白により明らかになったことで、『AIも推理も最後には意味なかった』『全部犯人の説明で真相が明らかになるって物語としてどうなの?』という呆れ声も聞かれました」(芸能ライター)
また、ツッコミどころも多々あったという。
「第二章中盤では、南(田中哲司)、黒島、尾野(奈緒)、田宮(生瀬勝久)が同時期に高知にいたということで、高知がキーワードになりかけたものの、結局、伏線は回収されず。さらに、これまで不可解と思われた事件が、黒島の優れた殺人能力と、黒島の能力に心酔しているストーカー・内山(大内田悠平)の優秀さでのみ成り立っていた点や、尾野が黒島の正体に気づいていたのにも関わらず、黒島が手を出そうとしなかった点など、消化不良だったり、ご都合主義の点が多数。黒島が幸子(大方斐紗子)の孫だったという設定は伏線が何もなかったため、『都合よすぎ』『なんでもありになる』という厳しい指摘が集まっています」(同)
ラストは無人の車いすとともに「あなたの番です」と書かれた張り紙が翔太と二階堂の元に走ってくる。そのころ、幸子はどこかのビルの屋上の縁に何者かによって座らされていた――というものだったが、続編を匂わせて終わるのはホラー作品ではよくある手法で、「陳腐」という冷たい声も。高視聴率を記録した半面、多くの厳しい声が集まってしまったようだ。