本作は、空気読み過ぎの主人公、大島凪(黒木)が会社を辞めて引っ越し、新しい人生をスタートさせるというストーリーだ。第6話では、スナック「バブル」でボーイとして働き始めた凪が客と会話が続かず悩んでいたところ、スナックのママ(武田真治)に「アンタが会話のボールを自分から投げられないのは何なんでしょ?」「アンタが相手に興味ないからよ」とバッサリ言い放つシーンが描かれた。さらに、元カレの我聞慎二(高橋一生)からも「興味ないだろ、他人に」「だってお前、自分に興味持ってくれるヤツしか好きじゃねえじゃん」という言葉を投げかけられ、本当のコミュニケーションとは何なのか、模索していく――という展開になった。
終盤では、詐欺会社に勤めている凪の友人・坂本龍子(市川実日子)を救い出すべく、彼女が主催を務めるセミナーに押しかけ、手を引いて連れ去る。その後、スナック「バブル」で、凪が「本当の友達がいなかったのは、きっと上っ面だけだってバレてたから。今はちゃんと聞きたいです、坂本さんの話」「だって私は、坂本さんに興味があるから。友達だから」と坂本に言葉を投げかけ、坂本が涙を流すシーンがあった。
視聴者からは、凪と坂本の友情や、スナックのママの言葉に対する絶賛の声が集まっている。SNSを中心に「今まで受け身だった凪が、初めて自分から興味を持って、パーソナルな部分にも踏み込んだ相手って、坂本さんなんだよね。こういうのが“本当の友達”って言うんだろうな…大人になったらこういう関係、なかなか築けないよね」「坂本さんの涙につられて泣いた…。坂本さんも、空気読めない自分をこんなに想ってくれる人に初めて出会ったんだと思う」「スナックのママの言葉、自分に言われているようでグサッときた。今までコミュ障を言い訳にして逃げていた自分を反省したい」という声が挙がっている。
「今まで本作は、人間関係やコミュニケーションの難しさを描きつつも、主軸は恋愛面にフォーカスしていました。しかし、今回のメインテーマは“友情”。視聴者からは「恋愛系だけじゃなくて友情も描くところが好感持てる」「毎回、色んなテーマを考えさせられるドラマ。見どころ多くて全然飽きない」と評価の声が集まっています。「ただの恋愛ドラマ」ではなく、精神的な自立や友情、コミュニケーションの本質をテーマに取り上げることで、様々な立場の視聴者からの共感や発見を引き出しているのでしょう」(ドラマライター)
本編ラストでは、坂本が慎二に対し、「白い恋人食べながら泣いていましたよね?」と、以前に凪の自宅へ訪ねるも凪に跳ね返され、泣きながら帰ったという慎二の醜態を、あっけらかんと暴露するシーンが描かれた。これに対し、「坂本さん、空気の読めなさの一番いい使い方をしている。このまま慎二の本当の気持ちが凪に伝わるといいな…!」「坂本さんのおかげで、凪と慎二の関係がママさんたちにもバレちゃったね(笑)坂本さん、いい仕事してる」と、坂本の欠点である「空気の読めなさ」を絶賛する声が集まっている。
果たして、今回の坂本の発言は、凪が慎二の本当の気持ちを気付くきっかけとなるのだろうか?今後の展開に注目したい。