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カエル伝説? 口から水をふいて大火災を防いだ!

 東京都港区に麻布十番という町がある。そこに、十番稲荷神社がある。

 十番稲荷神社はちょっとめずらしい場所で、鳥居の横に「宝船」がある。めずらしい理由は、この「宝船」が七福神巡りの場所の中に入っているからだ。港区の七福神巡りは、布袋尊・恵比寿・弁財天・大黒天・毘沙門天・寿老人・福禄寿に「宝島」を加えた8か所を回る形になっているのだ。

 七福神巡りで8か所を回るのは、あまり、聞いたことがない。

 さらに、十番稲荷神社の階段の下には、「かえるさん石像」があった。碑文に興味深いことが記されていた。要約すると以下のとおり。

 昔、古川辺りから火事が発生した。周辺が焼け野原になった。「がま池」のほとりにあった山崎主税助の屋敷は、焼失を免れた。それは、池の中にいた大ガエルが、口から水をふいて猛火を防いだため。山崎家から万人に「上の字」様のお守りが授けられたという。

 「かえるさん石像」は、その故事にちなみ、火災防止・やけどのお守り・無事かえる・若がえる・何でもかえるお守りとして信仰されているらしい。

 もう一つ、「かえるさん石像」の傍らに「網代(あみしろ)橋の石柱」があった。

 これは、現在は平たんな道となっている網代通りと麻布十番大通りの交差点付近に、かつて架かっていた網代橋の石柱。網代橋周辺には、幅2メートルの溝があり、各商店が板を渡して橋としていたが、度々、流され困り果てていたという。昭和3年(1928年)に、暗渠(あんきょ/川の上に地面をつくって道路や通行路などにした場所)化し、網代橋は撤去されたそうだ。

 現在、大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』関係で港区が盛り上がっている。

 区内には、江と徳川秀忠の墓がある増上寺をはじめ、江と徳川家ゆかりの地がたくさんある。各店舗には、お江ちゃんようかん、お江ちゃんビール、黄色い巾着に入ったお江ちゃん(お初ちゃん?)おやつなどが並んでいる。ホテルにはお江ちゃんスペシャル宿泊プランがあり、バーではお江ちゃんカクテルが出され、東京タワーへ行けば江が基礎を作りあげたといわれる「大奥」の特別展示がされているぞ!

 港区から、目が離せない。(竹内みちまろ)

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