「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」といえば、 “バラエティは低俗”という声を逆手にとった「NHKなんで」というコントを5月8日に放送し、ネット上では大絶賛されていた。
「結果的にそうなりましたけど、元々あのキャラクターが先行で、去年の年末の「LIFE! 紅白歌合戦大集合スペシャル」で嵐の大野君とコラボした「NHKなんで」があったんです。一回目のゲストが嵐の大野君だったから、誰かゲストを入れないと、もう成立しないなって内輪だけのメンバーで話し合いをしていたんです。じゃあ、どういうゲストを入れようかってなったときに、芸人さんをいっぱい呼ぼうかと…」とコント制作の裏側を明かした。
「NHKなんで」は、NHKのバラエティ番組の収録現場で、内村光良演じる古株ディレクターの三津谷寛治が、出演者である芸人達にお固い演出を指示するというコント。「偉いNHKのディレクターっていう設定が面白くて、本人(内村光良)も気に入っていたんですよ。『あれ、次どうしようか』とか、『次なんかやれないかなー』って悩んでて…」と同コントに関しては、内村光良が気に入っていたことも大きかったようだ。
「だから、特に何とかしてやろうとか、そういう気持ちはなかったですね。『これのほうが面白いんじゃない』っていう自分たちが感じたことを、作っただけですね」と明かした。
番組終了後の反響については「ツイッターとかネット上でスゴい反響がありましたね。(視聴者は)いろんな取り方があるなって。反響に僕たちが一番ビックリしていることだったんですよね」と、制作側が意図した以上に驚いていたという。
しかし、近年ではコント番組が減る一方、あえて新たにコント番組を制作したNHK。内村氏はどのような経緯で携わったのか? 「もう、2年ぐらい前なんですけど、僕が携わったNHKの『サラリーマンNEO』っていう番組が一段落した後に、そこのスタッフがコント番組をやりたいと。それで、やるんであれば内村光良にお願いできないか、という話から始まって、僕は繋いだ訳ではないんですけど、そういう話を持っていたら、じゃあ是非やろうということで、そこから始まったんです。まぁ、芸人さんと役者さんと一緒にやろうというコント番組があんまりなかったかなぁっと思ったんで」と番組誕生の秘話を明かした。
同番組のコンセプトについては、「『LIFE!』というタイトルにしたんで、人生に引っかかっているというか、人生の一端が切り取って見えるような、そういうテーマのコントにしようという意図がありました。でも、最近はそうでもないんですけどね(笑)。内村光良も人生の重みを知るような年齢になってきているので、そういうのが今なら表現できるんじゃないか!? という意味合いもあって」と答えた。
最後に同番組の見所について「全部見てほしいですけど…とりあえず、毎週見てほしい(笑)ですね。全部、面白いですよって言いたい(笑)。女優陣がスゴく頑張っている感じはするんですよね。まぁ、もちろん全員頑張ってますけども。芸人さんがコントやるのは普通ですけど、役者さんがあそこまでコントに真剣に取り組んでくれるのは、本当にありがたいなって思いますね。演技の仕方が、芸人さんと役者さんと違うんですけど、それが巧い具合に融合しているような気はするんですけどね。どっちにも、寄らないというか。そこが特徴と言えば特徴なんですよね、この番組は」と締めくくった。
【内村宏幸】
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」「夢で逢えたら」「ウンナンの気分は上々。」など人気番組に携わってきた、日本を代表する放送作家の1人。現在でも第一線で活躍しているが、「内村宏幸 放送作家Class」を開設し、専任講師として未来の放送作家も育成している。カリキュラムは全20回。毎週金曜日19:00〜21:00。条件は18歳以上の男女。募集人員は20〜30名。渋谷区内の貸会議室にて講義。WEB通信コントClass講座も実施中。詳しくはマセキ芸能社ホームページまで。
【LIFE!〜人生に捧げるコント〜】
お笑い芸人と俳優&女優がコラボした新感覚コント番組。NHK総合 毎週木曜日22:00〜22:43放送。出演者:内村光良(ウッチャンナンチャン)、田中直樹(ココリコ)、西田尚美、星野源、石橋杏奈、坪倉由幸(我が家)、池田一真(しずる)、臼田あさ美、ムロツヨシ、塚本高史、塚地武雅(ドランクドラゴン)。