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「毎週火曜日はTruthの日」。明と暗、くっきり分かれた吉野とダイスケ!

 10月16日、STYLE-EでのE-1クライマックス公式戦で田村和宏と対戦したダイスケ。この試合に勝利する事がGWCシングル現王者ガッツ石島への挑戦に近づく第一歩だったはずなのだが、結果はミノルスペシャルにより田村の勝利。王座挑戦への道はこれで閉ざされてしまったのか? もう一つの条件として残されていたのは、10月19日のTruth#11にてSECRET BASEの清水基嗣&小川内潤のタッグに勝利する事。もう一度扉をこじ開けんとして、ダイスケは盟友・星野勘九郎との強力タッグで壁に挑んだ。

 先発はダイスケと小川内、まずは小手調べとばかりに素早いグラウンドの攻防を見せる両者。両陣営ともに交代し、リング上には星野と清水が登場。「デスマッチ・ヤングブラッズ」同士の対戦ということでお互いに意識し合っている。清水のスピードに星野はパワーで対抗。カウンターのドロップキックを食らうも、その反動でショルダータックルをぶちかまして清水をダウンさせる星野。続いてフライングメイヤーからサッカーボールキック。背後と正面からの一撃ずつを食らい清水の表情が歪む。ここからダイスケ組は清水を捕まえてローンバトルに追い込む。
 体は決して大きくないのだが、何気に打たれ強いのが清水基嗣という男。ダイスケのエルボー、最近よく見せる弓矢固め。星野のミドルからローへのコンビネーションからのブレーンバスター、清水の逆水平に対する顔面への張り手等、猛攻を受けても全くその目は死んでいない。ロープの反動を利した攻撃を仕掛けようとした星野をかいくぐり、素早く背後に回った清水。背中に両膝を突きつけリバースの山折りを決め形勢を逆転させる。劣勢から攻勢に移る時の清水&小川内はとにかく素早い。交代した小川内は星野の巨体を担ぎ上げて水車落とし。カットに入ったダイスケに対しても串刺しエルボーから胸板への低空ドロップキックを放ち場外へ叩き落す。体格差のある星野のパワーに手こずる場面はあったものの、ジャンピング・エルボーパッドから片膝を付いた星野の胸板に一回転してキックを浴びせる小川内。瞬発力とパワーを兼ね揃えている小川内潤、昨年10月に復帰して1年の間にはタッグマッチながらGENTAROからピンフォールを奪う等実績も積み重ねてきた。元英連邦ジュニアヘビー級王者の肩書きは伊達ではない。
 SECRET BASE勢の攻勢を打ち切ったのはやはり星野のパワー。高角度のチョークスラムや勘九郎カッターで小川内の勢いを止める。ところが交代したダイスケのミサイルキックは小川内を敵側のコーナーに押し込んでしまう結果に。確かにGWC認定6人タッグ王者として君臨しているダイスケ&星野ではあるが、どうも連携がちぐはぐしてしまう箇所も見受けられてしまう。小川内と交代した清水はダイスケのエルボーを食らうが、逆襲の低空ドロップキックを膝に向けて発射。更にフィッシャーマンズ・バスターの体勢で前方に叩きつけていく。ダイスケのコーナー串刺し攻撃をかわすと両膝を立ててのフェースクラッシャーからリバース・カーフブランディング。小川内との連携でもダブルのフェースバスターを華麗に決める。その後も小川内のジャンピング・ハイ→清水のチンクラッシャー→小川内の鬼風車→清水のトップロープからのダブルフットスタンプと流れるような連携攻撃を次々とダイスケに決める。
 連携では負けられないと一瞬の隙を突いたダイスケ&星野、コーナー串刺し攻撃をかわした次の瞬間、星野のぬりかべが清水&小川内をまとめて押し潰す。更に星野が串刺しラリアット→チョークスラム→ランニング・セントーンを続けて清水に見舞う。更に試合権利のあるダイスケがコーナーからフロッグ・スプラッシュ。完全に清水を捕える事に成功したかに思われたが、そこは打たれ強さに定評のある清水。ダイスケのスライディングDをかわして横回転十字固め、首固めでフォールを狙っていく。逆さ押さえ込みをダイスケに踏ん張られるが、ロープに走ったダイスケを抱え上げてスパインバスター! そのままジャックナイフ式エビ固めで押さえ込むとカウント3が数えられた。9月20日の北千住大会でピンフォールを奪われた借りを返した清水。逆にダイスケはシングル王座挑戦への道程が完全に閉ざされてしまった結果となった…。

 そのGWCシングル王座を保持するガッツ石島は、当日のメインイベントで吉野達彦の100番勝負の相手として名乗りを上げた。5月2日、横浜・赤レンガ倉庫ホールで行われた初代GWCシングル王座決定トーナメント決勝戦の再戦となったこの試合、会場内から「厳しい攻めを期待している」と言われていた石島は入場するや否や先制攻撃を仕掛けていく。その後もシングル王者としての余裕なのか、貫禄なのか、吉野の攻撃を許さない石島。一発一発の攻撃が重く、激しく吉野に襲い掛かる。
 デーモンボムをウラカン・ラナで切り返してようやく反撃の糸口を掴んだ吉野。コーナーに振られてもめげずに石島の顎を直撃するドロップキック。ランニング・ダブルニードロップからノーザンライト・スープレックス。そして首を左足で極めながらアームロックで絞り込んでいく。ロープに逃げられると必殺のアスリートジャーマンの体勢に。ところが石島はバックを取り返すと滅多に見せる事のない低空ジャーマン・スープレックス! 更にバックドロップで吉野の勢いを止めてしまう。王者として吉野達彦に現在の立場をわからせるような戦いを見せ付けるような石島の攻撃。
 しかしとどめのフィッシャーマンズ・バスターを切り返されてしまい、逆に旋回式のDDTを食らってしまう石島。この一撃で石島は歯が欠けてしまったと試合後に語る。もう一度アスリートジャーマンの体勢に入るがレフェリーを掴んで急所攻撃、続いてガッツルラリアットを豪快に叩き込んだ石島はカウント2で吉野の体を引きずり起こす。
 諸手を大きく広げてデーモンボムの体勢に入る石島。これで終わりだと思われたその瞬間、信じられない出来事がリング内で起こった。何とSTYLE-Eの新人、那須晃太郎が花道をダッシュで駆け込み吉野達彦のピンチを救ったのだった!! よろよろと立ち上がる石島のバックを取った吉野はアスリートジャーマン、何とこの一撃で現GWCシングル王者からピンフォール勝ちをスコアしたのであった!
 だが、那須のフォローによって転がり込んできた勝利、さすがに納得がいかない吉野、そして石島。石島は吉野&那須のタッグと石島&チェ・餃子マンの対戦を要求する。嫌がる吉野と那須だったが、仲介役に入ったダイスケの説得でしぶしぶタッグを結成する事になった。

 明暗がはっきりと分かれてしまったこの日の吉野達彦とダイスケ。特に仲が悪いながらも次回Truth#12でタッグを結成する吉野達彦&那須晃太郎の越境タッグは、現在のインディープロレス界にとって明るい話題になるだろう。トーナメントでの借りを返した吉野は一気にTruthの主役に躍り出る結果になった。逆に一敗地にまみれてしまったのはダイスケ。一時はSTYLE-Eとの団体対抗戦で田村和宏から直接フォール勝ちを奪い勢いに乗ったものの、10月中旬に入ってからはその勢いが静まってしまったかのように連敗している。どうなる!? 吉野とダイスケの今後! そして12月4日、旗揚げ6周年記念大会でガッツ石島に挑戦するのは一体誰になるのか?
(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

◆『Truth#11』
2010年10月19日(火) 
開場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観客52人)

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第10戦 20分1本勝負>
○吉野達彦(8分51秒 アスリートジャーマン)●ガッツ石島 ※吉野通算3勝7敗

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
○清水基嗣&小川内潤【SECRET BASE】(12分02秒 ジャックナイフ式エビ固め)●ダイスケ&星野勘九郎【大日本プロレス】

<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
梁和平&○チェ・餃子マン(10分08秒 エビ固め)山本SAN&●ブルー・バイセクル ※ドクターボム

◆『Truth#12』
2010年10月26日(火)開場:19:00/開始:19:30
会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第11戦 タッグマッチ30分1本勝負>
吉野達彦&那須晃太郎【STYLE-E】 vs. ガッツ石島&チェ・餃子マン

<セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負>
ダイスケ&山本SAN vs. 田村和宏【STYLE-E】&マスクドミステリー

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
梁和平 vs. CHANGO

【チケット料金】前売り2000円/当日2500円

◆『ガッツワールドvol.44 〜旗揚げ6周年記念興行〜』
2010年12月4日(土)開場:18:00/開始:19:00
会場:東京・新木場『新木場1stRING』

<メインイベント GWC認定シングル選手権試合 60分1本勝負>
(王者)ガッツ石島 vs.(挑戦者)ガッツ石島指定選手
他、全6〜7試合を予定

※特別参戦選手 中野巽耀(元UWFインターナショナル)

【チケット料金】スーパーシート4000円/指定席3000円/北ステージ自由席3000円(全て当日500円UP)

前売りチケットお問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。
(チケットのお問い合わせは前日の夜23時までにお願い致します)

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