日テレ関係者によると、その理由は「そこそこの視聴率は獲れていたが、もうひとつ伸びなかった。総合的な判断」としている。
昨年、日テレは全日帯(午前6時〜深夜0時)、ゴールデン帯(午後7時〜10時)、プライム帯(午後7時〜11時)のすべてでトップを獲り、年間視聴率3冠王の座に、3年ぶりの返り咲きを果たした。15年上半期でも、全日帯=8.9%、ゴールデン帯=13.1%、プライム帯=12.9%と、いずれも首位を走っており、2年連続3冠王に向け視界は良好。
これを受け、日テレは10月期ではほとんど改編しない。そんななか、全曜日を通じて、午後7時から深夜1時までの時間帯で、唯一改編の対象となったのが(連続ドラマは除く)、「笑神様は突然に…」だ。
同番組の視聴率は10%前後(数字は以下、すべて関東地区)で、それほど悪いわけではないが、日テレの並みいるバラエティ番組のなかでは低視聴率。裏では、TBS「爆報!THEフライデー」が15%を超える週もあるほど好調で、「笑神様は突然に…」は、これに完敗を喫している状態。視聴率3冠王を狙う日テレとしては、その障害になる可能性がある同番組は切ってしまおうというものか!?
ただ、「鉄道BIG4」のような人気企画もあるため、同番組が完全になくなってしまうわけではなく、今後は「2時間スペシャル」など、何らかの形でスポット放送するという。
2年連続視聴率3冠王の座を守りたい日テレの戦略は盤石。不安点があるとしたら、10月期の連ドラがヒットするかどうかだ。
(坂本太郎)