それは「幽霊捕獲装置」。かの有名な映画「ゴーストバスターズ」シリーズに登場する、ビームで幽霊を捕まえてしまうというあの機械だ。サイトには専門家の知識を仰ぎ総力を結集して開発に成功…と書かれていたが、当然これはフェイク。エイプリルフールのジョーク記事であった。
だが、幽霊を捕まえよう、幽霊の姿を確認しようと試みた事例は昔からあった。
有名な所では、あの発明王エジソンの「霊界通信機」だろう。彼は亡くなる15年ほど前からこの機械の開発に力を入れていたものの、さすがに成功できずに終わっている。
彼がこのようなオカルト関係に力を入れたのは、晩年になって霊媒師であり超能力者でもあるバート・リーズと知り合い、その能力に驚愕。超能力を信じるようになったという。
また、彼は人間に備わっている霊感やインスピレーションが、自分の内面ではなくどこか別の所から降りてきているのではないか、と自らの経験を元に考えていた。
そして、「自分の物とは違う別の思念のようなものが空気中を飛び回って」おり、それは「電気的な信号」のようなものではないかとする仮説を立てたのだ。そして、その信号を受信できるものがあれば受けるだけでなく交信することも可能ではないか? と考えたのだ。
残念ながら、この機械が完成することはなかったが、今でも世界中で幽霊を機械的に捉えようとする試みは行われている。サーモグラフィーで温度の変化を追ったり、磁気異常の変化を計測したりと様々だ。
もしかすると、近い将来、本当に幽霊を捉えることの出来る技術が発見されるかもしれない。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所