これを受けネット上では「山本耕史と植木等って全然イメージ合わない」「山本、役柄の振れ幅広すぎだろ」といった違和感を示す声が聞こえる。実在の人物を、俳優や女優が演じる場合、ギャップが指摘されることは少なくない。
「2015年に放送された『赤めだか』では立川談志をビートたけしが演じて話題になりました。本作は2011年に亡くなった立川談志の弟子、談春のエッセイが原作です。談春役は嵐の二宮和也が演じました。生前に親交があった“たけしの談志”の演技は素のビートたけしそのものでした。そこにコアな落語ファンの中には違和感を示す人もいましたね。同じく放送作家の高田文夫を、関西出身のラサール石井が演じたことにも批判が集まりました」(芸能記者)
ただ『赤めだか』の場合、あえてギャップのある配役をぶつけたといえる。それが、再現ドラマやドキュメンタリーとは違った味わいを生み出す。一方で、本人に似せたキャラクターを演じるパターンもある。
「1996年に横山やすしが亡くなると、翌年に追悼ドラマ『おこるでしかし!俺は浪花の漫才師』が放送され、そこで横山を演じたのは的場浩司でした。的場は粗暴さをあわせ持った横山のキャラクターを見事演じきりました。メイプル超合金の安藤なつは、2014年に放送された『ナンシー関のいた17年』に出演し、見た目がナンシー関本人に激似と話題になりましたね」(前出・同)
実在の人物を演じる場合、思い入れのあるファンも多いため何かと批判を受けやすい。山本耕史にはそれをはね返すような演技力を発揮して欲しい。