今回、“隠し子”のターゲットが香取だったあたりに真実味があった。香取といえば、プライベートが謎。芸能人に連絡先を教えてないことで有名だ。スマホには芸人のキャイ〜ン、俳優の山本耕史、元SMAPの草なぎ剛、女優の観月ありさだけが、登録されている芸能人。番号を聞かれても教えないことで、芸能界を生き残ってきた。アウトドアでツルむ友人がいるという噂も、ほとんどない。なぜなら香取は、芸術家気質だからだ。
SMAPのころは、2年に1度のライブで演出を担当。大の服好きが高じて、衣装をデザインしたこともある。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にレギュラー出演していたころは、常人では理解しえない衣装でたびたび登場。2014年には、『服バカ至福本』というファッションに特化した書籍を出版している。
掲載のための私服を自宅からスタジオに、2トントラック2台で運搬したほど膨大な量。それでもすべてではなかったというから、まさに“服バカ”だ。総額2億円の私物を提供したため、撮影には警備員を配置している。
服と並んでやめられないのは、趣味の絵描き。休日は黙々と絵を描いて過ごす。多いときには、1日で2〜3枚も描きあげることがあり、親友の草なぎの主演連ドラ『独身貴族』(フジ系/13年)で、小道具として飾られたこともある。
芸術的センスがキラリと光るのは、作品を仕上げる際、筆以外のものも使用する点だ。そのアイテムは、段ボール、自身のレントゲン写真、雑誌、新聞、布。これらを組み合わせることも多々。かなりオカルトだが、自分の髪の毛まで収集している。長さ、色、パーマなどで、常に“遊んでいる”香取のヘア。散髪して、切り落とされたここ数年の髪をビニール袋に詰めて、保管しているのだ。
髪を保有するとは、なんともホラー。しかし、本人いわく、「いろんな色の髪の毛を砂絵のように使ったらおもしろいかなぁ」と、あくまでも作品作りに加えたいワンアイテム。SMAP解散時には、「闇が深い」と報じられることが多かっただけに、髪を集める行為には背筋が凍るが、アーティスト・香取には珍しいことではないのかもしれない。