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【週刊テレビ時評】多くの国民から愛された高倉健さん 再放送でも追悼番組は高視聴率連発

 11月10日に、昭和を代表する俳優・高倉健さんが亡くなった。個人事務所・高倉プロモーションは、その事実を同18日に公表したが、その後、各局では、追悼番組を放送。いずれも、高い視聴率をマークし、あらためて偉大なスターであったことを示す格好となった。

 「Yahoo!ニュース」意識調査でも明らかになったように、高倉さんの代表作といえば、やはり、「幸福の黄色いハンカチ」だ。同28日、日本テレビが「金曜ロードSHOW!」枠で放送したところ、15.1%(数字は以下、すべて関東地区)の高視聴率を記録した。

 同映画が公開されたのは77年で、実に37年の歳月が流れ、日本テレビだけでも8回目の放送となったが、それでもこれだけの数字を獲れるのは、いかにこの映画が見た人の心に残っているかの何よりの証明だ。

 テレビ朝日が同23日に放送した高倉さんの遺作「あなたへ」(12年公開)は14.0%。同映画の地上波放送は3回目で、9月28日に2度目のオンエアがされたばかりだったが(その際は7.4%)、それにもかかわらず、この高視聴率は驚異的。

 フジテレビは11月21日に「南極物語」(83年公開)を急きょ放送。こちらは9.2%に終わったが、番組告知期間がほとんどなく、裏で19.6%をマークした「金曜ロードSHOW!〜千と千尋の神隠し」(日本テレビ)がオンエアされたことを考慮すれば健闘といえる。

 テレビ東京は同19日と20日、「午後のロードショー」(午後1時35分〜)枠で、「網走番外地」シリーズを放送し、それぞれ3.8%、4.8%だった。

 また、NHK総合で同23日に再放送したインタビュー番組「NHKスペシャル 高倉健という生き方」は13.5%。同19日にテレビ朝日が放送した「徹子の部屋」の特別編集版は6.8%で、同時間帯の前4週平均4.6%から2.2ポイント上がった。

 再放送でありながら、高視聴率を連発した高倉さんの追悼番組。いかに、国民から愛されていたかを改めて再認識させられた。

 綾瀬はるか主演「きょうは会社休みます。」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)第7話(11月26日)は16.3%で、前週より0.8ポイントアップし、好調をキープ。裏の沢尻エリカ主演「ファーストクラス」(フジテレビ/水曜日午後10時〜)第7話(同26日)は5.1%で過去最低。

 米倉涼子主演「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」(テレビ朝日/木曜日午後9時〜)第8話(同27日)は21.8%で、8週連続で大台を突破。裏の吹石一恵主演「ママとパパが生きる理由。」(TBS/木曜日午後9時〜)第2話(同27日)は6.8%で、前週より1.2ポイントアップしたが、「ドクターX〜」とは3倍強の差を付けられている。

 丸山隆平主演「地獄先生ぬ〜べ〜」(日本テレビ/土曜日午後9時〜)第8話(同29日)は10.8%で、2週ぶりに2ケタ台に回復。

 錦戸亮主演「ごめんね青春!」(TBS/日曜日午後9時〜)第8話(同30日)は8.8%で、前週より3.1%アップ。

 小栗旬主演「信長協奏曲」(フジテレビ/月曜日午後9時〜)第8話(12月1日)は11.8%で、前週より1.3ポイント上げた。

 また、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第48話(11月30日)は16.6%で、前週より1.2ポイントアップした。
(坂本太郎)

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