同作は、製作費300万円の低予算映画として一部で話題となっている。当初は東京都内の2館のみの公開であったが、全国100館規模での公開が予定されている。
『スッキリ』では、話題の映画として『カメラを止めるな!』を10分以上にわたって大特集した。だが、伊集院いわく「とにかく情報を入れないで観た方がいい映画」であるにも関わらず、ネタバレにおよぶ話が多く登場した。「メインの加藤浩次くんは映画好きだから嗅覚で『それ言っちゃまずいんじゃないの』っていうんだけど、まわりのリポーターは『映画会社の人がいいって言った』の一点張りなんだけど、それすら違っている。映画会社の人たちって(ネタバレの部分も)そこ言っていいっていうんだよ」と経験談をまじえて話した。
さらに番組では、これから映画を観る水卜麻美アナウンサーが耳をふさいでいたことを受け、伊集院は「どこまで俺の言っていることが正しいのかわからないけれど、出演者が耳をふさぐほど、まっとうな理由で聞きたくないならば、それはさすがにナシだろう」と、苦言を呈していた。
『カメラを止めるな!』は各テレビ番組のほか、新聞や雑誌などでも取り上げられている。SNSでの地道な拡散が実ったともいえるが、一方ではPR戦略のうまさも透けてみえる。夏休みシーズンにあわせて全国公開が決まり、しかも、ゾンビホラーものという「納涼」の要素もあり、あらゆるタイミングが合致しているのだ。もちろん作品が面白ければ問題なく、「観客を映画館に足に運ばせた方が勝ち」なのは間違いない。『カメラを止めるな!』はさらなる感染力拡大を起こしそうだ。