2人は12・4横浜文体でベルトを懸けて激突するが、現時点で佐々木は暫定挑戦者という立場。宮本は11・20後楽園大会におけるタッグ対決で佐々木を査定し、「這い上がって来なければ挑戦者として認めない」スタンスをとる。
2年半前と立場は逆転した。「はい上がって来い」というフレーズは当時王者だった佐々木が、実績のなかった挑戦者の宮本に送った言葉だ。
「まったく同じコメントを言い返すようでは器がしれる」という佐々木は、宮本の2度防衛戦については「立派な試合だった」と評価しながらも、「精神的には子供。挑戦したい人間がいるのに拒む理由が分からない。アイツがはっきりとした返事をしないからファンも戸惑っている」とバッサリ斬って捨てた。
後楽園で立ち止まるわけにはいかない。2年半前、「この男のデスマッチにハズレなし」と言われ、デスマッチ絶対王者に君臨した佐々木。「再び絶対王者に返り咲く」ことで、新世代に傾いた時代の針を戻すつもりである。
一方、王者の宮本はこの日、新世代のメンバーたちと蛍光灯タッグデスマッチを敢行。クオリティーの高い内容を示し、時代が動いていることを見せつけた。
◎11・20葛西VS伊東 究極デスマッチ
11・20後楽園大会で実現する葛西純VS伊東竜二の試合形式がカミソリボード・デスマッチに決定した。葛西が伊東の呼びかけに応じて2005年に大日本マットに復帰して以来、何度となく2人のシングル戦の気運は高まったが、その都度どちらかが怪我をして対戦が流れてきた。
今回待望の一騎打ちが行われるが、葛西は自身の代名詞というべきカミソリボード・デスマッチを用意。伊東がこれを受けて立った。
「俺の名前を出してギラギラしていた頃の伊東を引き出す。ただし、響くものがなければブッ潰す」(葛西)「最近の葛西純は丸くなっている部分がある。初めてカミソリをやった時のような狂気に満ちた部分を引き出したい」(伊東)
世代闘争が過熱するデスマッチ戦線において、すれ違ってきた2人が、本物のデスマッチを見せ付ける!