本作がメジャー初監督作品となった松梨智子監督(37)は「まわりからは“おめでとう”って言われるんですが、自分では以前から映画を作り続けているので変な感じがします」と笑う。
これまで6本の自主制作映画で監督・脚本・主演を務めてきた。
「今回は監督だけに集中できたので、その点では楽でした。一方で大勢のスタッフが動いているので、撮影の準備が終わった後でシーンの変更を申し出たらひどく怒られたりして(笑)。自主制作にはない厳しさでした」
ダーツをテーマにした映画、意外にも日本で初めてなのだそうだ。
「なぜ今までなかったのか不思議なぐらいです。と言う私も最初は『麻雀放浪記』みたいになるのかなって不安だったんですが(笑)。ダーツを競技として描くことで立派なスポーツ映画になりました。そこが日本ダーツ協会の思惑とも一致したので、選手の皆さんにも全面的に協力してもらえたし。今や辺見さんはダーツ界のマドンナですよ」
監督自身も競技会にも出場するほどダーツにハマっているそうだ。
「結構、成績いいんですよ、負けると悔しいから(笑)。この作品はダーツを知っている人も知らない人も、誰でも楽しめる映画です。気楽な気持ちで楽しんで見てくださいね」