もちろん、昨今のテレビ事情から考えると、瞬間最高視聴率が27.4%というのは高視聴率であることは間違いないが、フジテレビ局内は微妙な空気だという。
「今回の目安は2014年に放送された『笑っていいとも!』の最終回の視聴率でした。その時の瞬間最高視聴率は33.4%。30%超えは確実と考えていた」(業界関係者)
フジテレビの凋落が顕著になる中、いわば最後のキラーコンテンツであったものの、成功したとは言えないようだ。その原因は、ほぼ全編が過去の映像であるという内容や、メンバー個人のコメントもないことが事前に報じられていたことが大きい。しかし、なぜそんな事前報道をさせてしまったのか。
「何の事前報道もなければ、このほぼ過去映像だけで構成される番組に批判が殺到したでしょう。フジはそれだけは避けたかった」(同)
NHK紅白歌合戦には出場しないことをすでに公言していることで、SMAPの最後の放送というキラーコンテンツを獲得したフジテレビだが、思惑通りにはいかなかったようだ。