愛知県弥富市では、6日午後3時半頃、28歳の男性が自宅の庭で日光浴をするため横になっていたところ、そのまま息を引き取る事件が発生。消防などによると、亡くなった男性は折りたたみ式のベッドに横になっていたが、熱中症となってしまったようで、母親が発見した際には意識不明だったという。
母親が119番通報して救急隊が駆けつけると、すでに心肺停止状態となっており、その後死亡が確認された。原因は熱中症だったという。通常、高齢者が救急搬送されることが多い熱中症だが、若い男性も倒れ、死に至ってしまった。
この事件に、ネットユーザーからは「若くても熱中症で死ぬなんて恐ろしすぎる」「気の毒すぎる事件。せめてもだけど、若者でも熱中症で死ぬことがあることを認識するべき」という声も聞かれた。
今年は7月下旬まで梅雨が長引き、涼しい日が続いていただけに急激に熱くなった7月末以降、熱中症で救急搬送された人はうなぎのぼりの状態。総務省消防庁が発表した、7月29日から8月4日までの熱中症による救急搬送人員は18,347人。これは「異常な暑さ」「災害レベル」といわれた昨年よりも多い数字となっている。
さらに、搬送者を都道府県別に見ると、最も多かったのは、人口の多い東京都で1,857人。そして2位は今回不幸な事故が起きてしまった愛知県で1,342人。3位は埼玉県で1,307人、4位大阪府1,210人と続く。
また、暑さとは無縁と言われてきた北海道も747人と多い数字に。やはり全国的に暑い様子。一方、搬送者が最も少なかったのは、秋田県で68人。そして2番目に少なかったのは、意外にも気候温暖な沖縄で76人となっている。
各地を襲っている異常な暑さ。熱中症にならないよう直射日光を避ける、水分補給をマメにする、塩分を取るなどして、暑い夏を乗り切ってもらいたい。
記事の引用について
総務省消防庁HP
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke_sokuhouti_20190729.pdf