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両手両足切断の女性、原因は“犬に舐められたこと” 壮絶体験に「信じられない」と驚愕の声が殺到

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画像はイメージです

 飼い犬と楽しいひとときを過ごしたあと、具合が悪くなり横になって、目が覚めたら自分の両手両足がなくなっていたという、悪夢のような出来事がアメリカで発生した。

 海外ニュースサイト『FOX8』は7月31日、米オハイオ州に住む女性が、犬に舐められたことが原因と思われる感染症にかかり、両手両足を一部切断したと伝えた。

 同記事によると、マリー・トレイナーさんは、夫のマシューさんとともに、5月初旬にカリブ海での休暇を終えて帰宅。家族や飼い犬と再会した後、マリーさんは、吐き気と背中の痛みを感じてソファーに横になって寝たそうだ。当初、マリーさんはインフルエンザに罹ったと思ったという。しかし、突然高熱が出たと思ったら、35度まで下がるなど様子が違ったため、マシューさんは、マリーさんを連れて急いで病院に向かった。

 病院では集中治療対策チームが組まれ、懸命の治療を施すも、数時間後にマリーさんは敗血症を発症。症状は悪化の一途をたどったという。マリーさんの家族は病院の医師らから、手足は壊疽(えそ)を起こしており、四肢を一部切断しないと命の危険があることを伝えられた。入院から10日後、目を覚ましたマリーさんは両腕の一部と両脚の膝下が切断されていることを知り、パニックになったそうだ。

 医師は当初、熱帯病を疑っていたが、マリーさんの血液から検出されたのは、カプノサイトファーガという細菌だった。マリーさんの腕には小さな傷があり、飼い犬に舐められた時に、傷口からこの菌が侵入したのではないかと見られている。

 病院の医師は、「カプノサイトファーガは犬の唾液によくいる細菌。猫の保有率は低い。この細菌は毒性が高く、ヒトの免疫機能を低下させる能力があり、大きな血栓を形成する。これが血流を阻害するので、細胞組織の壊疽につながる。カプノサイトファーガに感染しても重症化するのはまれであり、重症化は100万人に1人の割合と推定される」と同記事の取材に対し語っている。

 マリーさんは最初の手術以降、これまでに8回の手術を受け、7月31日現在、義肢を装着してのリハビリを始めたそうだ。マリーさんは、「手足を切断した事実を受け入れるのはとても大変です」と同記事の取材に対し語っている。それでも、マリーさんと夫のマシューさんは動物に対する愛情は変わっておらず、飼い犬を手放すつもりはないという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「犬になめられて手足切断とは不運としか言いようがない」「私は犬に毎日舐められているが大丈夫だ。信じられない」「両手足を失っても変わらない飼い犬への愛情に泣きそうになった」「カプノサイトファーガを除菌できる薬はないの?」とさまざまな声が上がった。

 2018年にもカプノサイトファーガに感染したことが原因で、両手両足を切断した男性がいる。

 海外ニュースサイト『ワシントンポスト』の2018年7月31日の報道によると、米ウィスコンシン州に住む当時48歳の男性が、犬の唾液に含まれる細菌に感染し、両手両足を切断したと伝えた。

 同記事によると、グレッグ・マントフェルさんは、突然吐き気と高熱などインフルエンザのような症状に襲われた。翌朝、高熱でうわごとを言い始めたため、グレッグさんの妻は、グレッグさんを病院に搬送。病院に到着すると、グレッグさんの全身には、黒い痣ができていた。医師らが懸命の治療に当たったが、グレッグさんの両手と両足の膝下を切断するしか、助かる方法はなかったという。後日、グレッグさんの血液からはカプノサイトファーガが検出されたそうだ。グッレグさんの妻によると、飼い犬に舐められた可能性が高いが、グレッグさんは多くの犬と触れ合う機会が多かったため、感染経路の特定は不可能だったそうだ。

 厚生労働省のHP掲載の「カプノサイトファーガ感染症に関するQ&A」によると、日本でもカプノサイトファーガ感染症による死亡例は、2017年末までに19件報告されている。感染をしても重症化はまれであり、過度に心配する必要はないとされているが、犬や猫に傷口を舐められないようにする、舐められたらすぐに傷口を水で洗うなど、注意が必要かもしれない。

記事内の引用について

Stark County Woman hospitalized, undergoes, partial amputations after catching infection from dog saliva( Fox 8より)
https://fox8.com/2019/07/31/stark-county-woman-hospitalized-undergoes-partial-amputations-after-catching-infection-from-dog-saliva/

The shocking reason that this man’s legs and hands were amputated: A dog’s saliva(ワシントンポストより)https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2018/07/31/the-shocking-reason-that-this-mans-legs-and-hands-were-amputated-a-dogs-saliva/?utm_term=.bd43d438b6b4

厚生労働省ホームページ 「カプノサイトファーガ感染症に関するQ&A」より
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga_index.html

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