同番組は、ダイニングバーの店主をロンドンブーツ1号2号・田村亮、常連客を岡村が演じる形で、来客(ゲスト)とトークを繰り広げるバラエティ。ロンブーでも世間的には地味なイメージを抱かれている亮が抜てきされたのは、岡村とプライベートで親しいためだ。関西弁でいう、地元でツレとダベっている(友だちと話している)ような、スローテンポにして、超まったり。関西のローカル番組は、在りし日のやしきたかじん(故人)が90年代、“飲み屋型ホンネトーク番組”を大ヒットさせた磁場のため、今なおこのスタイルは本流。それを、人気・知名度抜群の岡村も継承しているわけだ。
ゆえに、プライベートトークがふんだん。ここ数年、独身の岡村が真剣に交際できる女性を紹介しようと、仲間のよしもと芸人が躍起になっている。同期の博多大吉、へびいちご・高橋智、COWCOW・多田健二、元「タカダ・コーポレーション」のおやきくん(現・電撃ネットワークJr・ペリカン)ほか。あまたの芸人が仲介役を買って出ては、ケツを割っている。
そんなとき、皆の意見が一致したのは、忍耐強く礼儀正しいアスリート系がピッタリなのではないかということだった。そこで、総合格闘技実践者で,大会への出場経験もあるおやきくん(当時)が、全国大会で好成績を収めた女性アスリートを紹介した。岡村は、「NO」。そして、その最終形態というべき、女子プロレスラーも紹介した。
「その女性とは、有名女子プロレスラーの井上京子さんの団体でチャンピオンにまで上りつめた元気美佐恵さんです。岡村さんより約20cmも背が高い175㎝の長身。岡村さんは急きょ、プロレスに詳しい大吉さんを電話で呼びだして、その会に合流してもらったそうです」(スポーツ新聞の芸能記者)。
元気さんは、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の名物企画“女子プロ予備校”出身で、全日本女子プロレス興業(解散)、NEO(同)などで活躍したパワーファイター。引退後の現在は、東京・飯田橋で「居酒屋ねばーぎぶあっぷ。」を経営。自慢の手料理を振る舞っている。岡村とは当然、成就しなかった。
今年7月で48歳になる“アラフィフ芸人最後の大物”岡村。『おかべろ』が“めちゃイケ”の二の舞いになる前に、一刻も早く栄冠を手に入れてほしいものだ。