そんな東野。学生時代には、兄弟で水泳で高い成績を残しており、地元の兵庫県宝塚市ではちょっとした有名人だった。ところが、父がクセモノ。子どものころの記憶では、定職に就いているイメージが薄く、知人などからの借金で家族4人を養っていたという。借りる相手はいつしか、息子らの友だちに及び、それでもクビが回らなくなったときはなんと、住んでいた家を勝手に売りに出した。息子の東野がそれを知ったのは、新聞の折り込みチラシ。「うちと同じ間取りやなぁ」と思って見ていると、今住んでいる家の住所だった。
ちなみに、父はすでに他界。通夜・葬儀を依頼した会社にも10万円ほどの借金があったという。
幼いころは金に困り、芸人になってからも食えない時代が長かったため、金への執着は人一倍だった東野。24歳のとき、当時19歳だったファンと交際・結婚を決めたのも、相手が社長令嬢だったからだ。「奥さんの玲子さんとのあいだには、2人の娘さんがおり、すでに都内でマイホームを建てています。20代のすべてを子育てに捧げた反動か、奥さんの自由になりたいという理由で、01年に別居・離婚。しかし、3年後に未入籍のまま、再び同居を開始。11年、正式に再婚しました」(女性週刊誌の記者)。
現在40代後半の玲子さんは、東京の麻布十番という高級住宅地でエステサロン“R STYLE BEAUTY”を経営している。美のエキスパートとしての信頼も厚い。2人の娘に時間を取られることがなくなった07年ごろ、新宿・歌舞伎町でホスト遊びに狂った時期があった。当時の女性週刊誌が写真入りで暴いたところによると、指名ホストの誕生日には、ドンペリでシャンパンタワーをする“太い客”だったよう。ひと晩でン十万円も散財し、アフターとして深夜に焼肉デートをしている姿も激写されている。
これを夫の東野は、容認。若い頃に苦労をさせているという自覚があるため、食えるようになってからは、妻が自由に使えるクレジットカードを持たせて、その使途に口を挟まないことを決めている。月50〜70万円の引き落としも珍しくないとか……。
所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーのなかでも、高額納税者のひとりとなった東野。絵に描いたようなジェットコースター人生だ。