●妖怪ウォッチブームは今後どうなるのか?
2014年1月に放送を開始し、一大ブームを巻き起こした本作の勢いは未だ衰えず、去年の12月20日から公開を開始した『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は、2000年以降の歴代邦画初動記録で1位のジブリ映画、『ハウルの動く城』超えを果たした。
同作は子供向けに制作されているアニメではあるが、某教師ドラマを意識した「3年Y組〜! ニャンパチ先生〜!」や、某グルメドラマを明らかにイメージした「給食のグルメ」など、大人も楽しめるパロディーネタなども大量に盛り込んでおり、子供と一緒に見ていた保護者がそのままてハマってしまうことも多いという。ちなみに、元モーニング娘。の辻希美も、子供と一緒にハマってしまい、同作のグッズで部屋が埋め尽くされる様子をブログで公開している。
既にポケモン(ポケットモンスター)を超える子供向けコンテンツになるのではという噂があるが、長期的な人気作品となるかはまだ未知数だ。今年の作品展開でゲーム原作のレベルファイブや、おもちゃ販売を担当しているバンダイがどう動くのか、注目したいところだ。
●『艦隊これくしょん -艦これ-』に続く、人気「擬人化」ゲームは今年でるのか?
ブラウザゲームとして、2013年4月からサービスを開始し、一時ユーザー登録を停止するなど、急速なユーザー増加を見せた本作が、今年1月から、いよいよTVアニメとしての放送を開始する。
本作の大きな魅力となっているのが、旧日本海軍の艦艇を、美少女キャラクターに擬人化した「艦娘(かんむす)」の存在だ。キャラクターのキャッチーさと、モデルとなった艦船の史実要素などが上手く影響しあって、現在のようなブームを起こしている。
艦これの人気を受け、現在、似たようなコンセプトで開発、またはサービスを開始しているブラウザゲームやアプリゲームなどがある。例えば、日本の城を美少女キャラ化した『城姫(しろひめ)』(GREE・KADOKAWA・AZITOの共同開発)、重機・工具を美少女キャラ化した 『俺タワー 〜Over Legend Endless Tower〜』(DMM.com)、日本刀の力が宿った“真剣少女”が敵と戦う『しんけん!!』(DMM.com)などで、今年はこういった作品の中から艦これに次ぐヒット作か出るかどうかを見守りたい所だ。
●鉄道ブームが今年は熱い?
模型業界では、戦車・船舶とヒットが続き、今度のブームは鉄道模型なのではないかと関係者もいる。また、ホリプロで有名な鉄道オタクのマネージャー、南田裕介氏プロデュースによる、タレント・久野知美も鉄道関係のイベントで絶大な人気を博しており、TV番組で取り上げられるほど話題となっている。
今年の2月まで放送する特撮、『烈車戦隊トッキュウジャー』も電車を扱った戦隊モノで、放送開始から子供の電車人気があがっているという業界の声もある。鉄道オタクは閉鎖的だと言われることも多いが、今後はライト層が増えるかもしれない。
●「ミニ四駆」今年は第3次ブームが本格化するのか?
去年辺りから第1次、第2次ミニ四駆ブーム世代だった30代前後の男性層が、再びミニ四駆を戻っているという報道があった。模型店などでも「親子で楽しめるミニ四駆」をコンセプトに地方レースなどを盛んに行っている。タミヤの公式レースの参加者数はここ数年増加傾向にあったようだが、最近は地方の草レースなども以前のブームの様に、盛んに行われている。
10月に創刊された大人向けのコロコロコミック、「コロコロアニキ」(小学館)ではミニ四駆第2次ブームを引っ張った『爆走兄弟レッツ&ゴー』の続編漫画掲載も開始した。もしかしたら今年から、さらに大きな動きがあるかもしれない。
●『アイドルマスター シンデレラガールズ』で元AKB48の佐藤亜美菜が声優に抜擢! 今年元AKB声優は増えるのだろうか?
1月からTVアニメ放送も決まっているモバイルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』の「アニバーサリーボイスアイドルオーディション」で、1位のキャラクターになった橘ありすの声優に、元AKB48佐藤亜美菜抜擢されネットでは賛否両論となった。
元AKB48ということで、アニメオタクの中には嫌悪感を示す人もいるようだが、実は元々別業種から声優に転身した人は多い。最近では特撮で女優活躍をした後、声優をメインに活動しているM・A・Oや、『ラブライブ』で人気の久保ユリカなどもモデルと兼業で声優業を行っている。
ちなみに、現在佐藤が所属している事務所の先輩である人気声優、花澤香菜も元は子役出身の声優だ。最近はイベントなどで、歌手活動やアイドル活動をする声優も多くなっているので、アイドルでステージ経験があることは、それなりに武器にはなると思う。他にも元AKB系列のグループ出身で声優志望の人はおり、演技力が伴えば以前の肩書は関係なく人気キャラクターなどに抜擢される確率は十分にあるだろう。
以上、独断と偏見で選んだ5つを紹介した。気になる人は注目してもらいたい。(斉藤雅道)