ミュージアム内で、異様な存在感を放つこの展示物は、今月1日から2015年1月5日までの期間限定で公開中。高さ約6メートルのシャア専用ザクの実物大胸像が設置されており、来場者は正面以外にも、展望デッキなどから全体を眺めることができる。同展示物の制作に全面協力したバンダイの担当者によると、発泡スチロール系の重量の軽い素材を使用して、約1か月をかけて完成したという。
ガンダム系の実物大の展示物は、お台場のガンダムなど、以前にも存在したが、整備中の場面を切り取った臨場感のあるものは今回が初となる。同担当者は今回のような展示方法になった理由を、「普通にザクを作るだけだと新鮮味がないと思いまして、プラモデルのジオラマのように、世界観そのものを再現しようということになりました」と語る。設定としてはジオン軍のどこかの基地内で整備を受けているシャアザクとのことで、塗装などもあえて汚れている風を見せて質感を追求している。普通のザクではなくシャア専用ザクにしたのは、シリーズ中でガンダムに次ぐ人気を持ち知名度が高いからとのこと。
施設内には他にも、「Zガンダム」「ガンダムエクシア」「ダブルオーガンダム」「ガンダムAGE-1 ノーマル」の10分の1サイズの4体の立像が並ぶ「年表コーナー」や、「ガンダムクイズ」など、さまざまな展示を用意。さらに、アニメの名場面を再現したガンダムメモリアルフォトコーナーでは、本放送第12話のガルマ・ザビ国葬のシーンで、シャアが国葬を見て、「坊やだからさ」と呟いたバーを完全再現。シャアの等身大マネキンと一緒に記念撮影をすることも可能だ。他にもこのコーナーでは、「デギン公王の椅子」や「ガンダムRX78-2」のコックピットが設置され、ガンダムの登場人物になった気持ちで撮影することができる。
館内にはガンダムグッズが買えるショップも併設。過去にイベントなどで限定販売されたグッズなどを購入することができる。那須ハイランドパークだけでしか買えない限定グッズも、ゴールデンウィークまでには販売開始予定だ。