「男はつらいよ」シリーズは、1968年のテレビドラマからスタートし、翌年映画化。「男はつらいよ・寅次郎紅(くれない)の花」(96年)までの全48作は、世界に類のない長寿シリーズとしてギネスブックにも登録されている。
本書では、シリーズの解説はもちろん、若尾文子、吉永小百合、松坂慶子、竹下景子ら歴代マドンナをはじめ、倍賞千恵子、前田吟、佐藤蛾次郎といった縁の深い俳優ら総勢約50人もの人々が語る渥美清。また、山田洋次監督、浅丘ルリ子、黒柳徹子、永瀬正敏らの語り下ろしや、寅さんとは一味違う演技が光る出演作の紹介。親交の厚かった写真家・ムトー清次が捉えた秘蔵グラビア、早坂暁の特別寄稿など、多方面から俳優、そして人間・渥美清の魅力を、余すところなく伝えている。