警視庁保安課は2月17日、無許可で従業員の女子高生らに客の接待をさせたとして、JR秋葉原近くのメイドカフェ「萌えコン@カフェ」(東京都千代田区外神田1丁目)の経営者の女(65=豊島区西巣鴨)、夫で共同経営者の男(65=同)を、風営法違反(無許可営業)容疑で逮捕した。
2人の逮捕容疑は、同11日、都公安委員会の許可を受けずに、同店で女性従業員2人に、男性客3人を接待させたとしている。同店には17歳の女子高生2人を含む8人の女性従業員が在籍していた。
従業員に客の接待をさせるためには、風俗営業の許可を取らなければならない。従業員が特定少数の客と一緒にゲームをしたり、遊戯したりするのも接待にあたるという。
女は容疑を認めているが、男は「風営法に違反しないギリギリの接客でやっていた」と否認している。
昨年12月、同庁は近くの路上で、当時同店の従業員だった高校2年の女子高生を深夜徘徊で補導した。事情を聴くと、「店で客とカクテルを15〜20杯ほど飲んだ」と話したことから、接待が発覚。同庁は1月に同店を警告していたが、無許可営業を続けていた。女子高生を雇っていたことから、同庁は風営法の年少者雇用容疑でも調べる方針。
同店は飲食物を提供する他、愛情ビンタ1000円、人生ゲーム3000円などのオプションサービスもしていた。
11年にオープンした同店は月に200万円程度の売り上げがあったとみられ、3年半で約8500万円を売り上げていたという。
(蔵元英二)