チュートリアルとピースが総合司会を務め、パワフルな熟女たちと渦中のゲストで過激トークを展開する特番の第5弾。今回は、“ビッグダディ”で一躍有名になったシングルマザー・林下美奈子や、浜崎あゆみ元彼・内山麿我がゲスト。テレビ初出演の内山は、歌姫との不倫・隠し子騒動・収入ゼロや現在の生活までを赤裸々に激白した。熟女勢は、秋野暢子、淡路恵子、井脇ノブ子、デヴィ夫人、ハイヒール・モモコほか大勢。オープニングで綾部は、「高島屋の香りがプンプンと」と熟女勢たちが陣取るシートを指し、チュート・徳井義実は「高級な香りがしますね」と続けた。たしかに、ブルジョア的な香りが、熟した女たちからはしたような…。それを「高島屋」で形容するあたりに、庶民派芸人の実直な思考が垣間見られた。
●第2「ゴッホになりたかった」(ラーメンズ・片桐仁/TBS系『オトナの!』7月11日)
テレビ出演をしないラーメンズ・片桐が、深夜ながらも珍しくトーク番組に出演。舞台のPRを兼ねてのものだった。ひな壇やトークバラエティなど、芸人の王道といえるジャンルは、「怖い」と不得意なため、いつしか華やかなテレビ界から遠ざかったラーメンズ。それでもオファーは相次いでいるが、「年に5本舞台をやっている」ため、スケジュール調整がむずかしい。現在39歳で、2児のパパである片桐。趣味の粘土づくりは、個展を開いて盛況になるなど、芸術家としての才能は天井知らずだ。元はといえば、美術大学の版画家部出身。新設されたその年に合格したのが、粘土好きになったきっかけで、偶然、斜め前の席に座っていた小林健太郎と出会ったのが、ラーメンズを結成するきっかけだ。当時の将来の夢は、「ゴッホになりたかった」。しかし、お笑い芸人になってしまったのは、小林の、「芸人になったらモテるぞ」のひとことだった。
●第3位「今年一、辛いわ」(アンガールズ・田中卓志/フジテレビ系『にやり』7月6日)
小籔千豊と若林正恭という“曲者”が、フジテレビの加藤綾子アナウンサーとともに、人に出したくなるクイズを、人に言いたくなる小ネタを挟んでお届けした、一夜限りのクイズ番組。解答者のジャングルポケット・斉藤慎二やヒャダイン(前山田健一)が、小籔&若林からキツく当たられたが、それ以上に、より手厳しいリアクションを取られたのは、アンガ・田中。「そんなこと言いだしたら…」、「アホなヤツら」、「それはバカ宣言ですよ」と、発言すべてを断罪された田中は、「今年一、辛いわ」とポツリ。文字どおり頭を抱えた1時間だった。 (伊藤由華)