劇団ひとりが完全アドリブで、セクシー女優からのキスを我慢する映画『キス我慢選手権THE MOVIE』が28日、公開される。その直前スペシャルとして、芸人界屈指の上品さを持つ博多大吉がゲストに招かれ、レギュラーメンバーと見どころを分析した。スタッフ150人、カメラ20台、中継車2台を投入して、三池崇史監督とゴッドタンスタッフが黄金タッグを組んだ今作。大吉いわく、「鬼に金棒」の最強布陣だ。なにを言うかわからないひとりを、どの角度からでも撮られるようにと、カメラワークは完ぺき。完成度が高すぎるため、じつはアドリブが嘘ではないかと疑惑も噴出している。「できすぎたほうが逆に損なのか、アドリブだと思われない。リハーサル、何度もしてるでしょって思われちゃう」と、嘆くひとり。「才能が逆に仇となった」と、どや顔を見せた。
●第2「コンビで同じ詐欺にひっかかってた」(はんにゃ・金田哲/フジテレビ系列『ごきげんよう』6月24日)
モバイル通信を中心に、最近急増している詐欺。それは、金で購入したポイントが加算していくにつれ、マネージャーを経由して現役アイドルと話せるという、新手の手法だ。これにまんまとひっかかったのは、金田。迷惑メールを防止しているはずの携帯電話に、ある日突然、国民的アイドルのマネージャーと名乗る相手からメールが届いた。そのアイドルとは、共演経験がある。悩んでいる様子だ。心配になってメールを返信すると、途中から業界人専門のSNSに切り替わり、「300ポイント(=3,000円)たまりました」と表示された。その時点でもまだ疑わず、金を振り込む前に、先輩に相談。「バカ、詐欺だよ」と言われて初めて、目が覚めた。この一連をほかの先輩に話していると、スマホを手にした相方・川島章良がやってきて、「今、そのメールしてる」とポツリ。「コンビで同じ詐欺にひっかかってた」(金田)という。ちなみに、川島は2,000ポイントを獲得済みだった。
●第3位「陰では、松竹のラオウって呼ばれてる」(TKO・木本武宏/テレビ朝日系列『グリグリくりぃむ』6月25日)
くりぃむしちゅーが、毎週さまざまなコンセプトで芸人をイジる深夜バラエティ。今回は、松竹のTKO・木本、サンミュージックのカンニング竹山、太田プロの劇団ひとりが、事務所の後輩にナメられていないかを検証するために、若手芸人の控室に隠しカメラを設置。そこに現れた先輩芸人が、与えられたおバカミッションを遂行していき、後輩が笑った時点で「ナメられてる」と認定。その獲得点数を競う。オープニングでは、くりぃむ・有田哲平が「後輩に鬼軍曹と呼ばれてる3人を…」と紹介すると、木本は「最近知ったんですけど、僕、陰では、松竹のラオウって呼ばれてるらしい」と苦笑。ラオウとは、漫画『北斗の拳』に登場する、恐怖と暴力で制圧する暴君。穏やかそうに見える木本だが、その素顔は暴君らしい。(伊藤由華)