朝鮮学校無償化を検討する「専門家委員会」のメンバーは非公表とのことだ。外部から圧力を受ける可能性があるからというのが理由らしいが、政府・与党は野党からの厳しい追求に対してもあいまいな返答で逃げ腰であった。
日本国内の教育の差別を無くさないといけないという意見もあるが、朝鮮学校から北朝鮮へ資金が流れている疑惑すらある中においては、「教育」を神格化しすぎて、現実を見ていないことになってしまう。拉致問題と教育問題を切り離して考えたいところだが、資金提供疑惑を解明もせずに安易に無償化決定してはいけない。
なぜ民主党や菅総理がそこまでこだわるのだろうか?
そのヒントの1つとなるのが、安倍元総理の公式サイトに掲載されていた。菅内閣が発足したばかりの時に発表されたものだが、今回の迷走と繋がる菅総理の姿勢がみえてくる。
「安倍元総理は菅総理がかつて日本人拉致実行犯である北朝鮮のスパイ・シンガンスの釈放嘆願書に署名したことに関して「シンガンスは原敕晁さんを拉致して、原さんになりすまし、日本と韓国で工作活動を行い、韓国で逮捕された。シンガンスは横田めぐみさん拉致の責任者だったと言われている人物」と指摘。
「米国で9・11同時多発テロの実行犯の釈放嘆願書に署名したら大統領になることはあり得ない。日本の国会議員は721人いるが、シンガンスの釈放嘆願書に署名したのは菅総理と千葉景子法務大臣の2人だけ」。
現内閣の重要人物である2人が署名している。菅総理があるTV番組に出演した時、署名した理由についてこう述べている。
「署名した事はあります。しかしその人間が、誰かというのをですね、いちいち調べるような余裕が無い時の署名です」
つまり総理になる前から、重要人物をちゃんと調べずに釈放することに加担していたのだ。昔のことだから関係ないと思われるようだが、現在の国会答弁も突っ込まれると「逃げ」に終始した発言ばかりで当時と何も変わっていないのである。
安倍元総理の公式サイトにはTVメディアがあまり取り上げない衝撃の事実にも言及している。
『安倍元総理はさらに菅総理がこれまで嘆願書署名について「いろいろ言い訳をしているが、菅総理が(北朝鮮を支援する)そのサークルに入っていたことは間違いのない事実だ」』
それが真実かどうかはわからない。朝鮮学校無償化を推進することに繋がっているのだろうか? それとも誰かの「うっかり署名」だろうか?