北原里英は、5期生としてAKB48に加入。同期には指原莉乃がいる。当初は指原とともに、次世代エースとしてメディア露出も多いメンバーであった。しかし、その後、指原と差を開けられる形となった。やがてAKB48の選抜メンバーからも外れることになる。もともとネガティブな彼女であったが、テレビ番組では、高橋みなみに「AKBも変わっちゃったし…」と語ることも。しかし、最近では新潟で発足するNGT48への移籍も決まり、新たな目標も生まれた。これが転機となり11位となった。スピーチでは、「2年ぶりに選抜に戻ってきました!」と喜びを語っていた。
14位にランクインしたのは高柳明音。SKE48に2期生として加入。チームKIIが結成されると、リーダーとしてチームを引っ張る立場になった。第3回総選挙では、なかなか新公演ができないチームKIIを代表して、「秋元先生! 私たちに公演をやらせてください!」と直訴したこともあった。人気も安定しており、SKE48のW松井(松井珠理奈、松井玲奈)に次ぐ3番手のメンバーとして評価されることが多かった。総選挙でも第1回以外はすべてアンダーガールズにランクイン。ただ、逆に、アンダーガールズが限界とされているメンバーでもあった。そして最近では、SKE48内でも若手の台頭があり、3番手というポジションも逃すことが多くなった。そんな中での自身最高の14位での選抜入り。まだまだ高柳が健在であることをアピールすることに成功した。
会場、そしてテレビ中継されたスタジオを沸かせたのが松村香織だ。高柳とは逆に加入から干されに干され続けていた彼女だが、google+での独自の動画配信から火が付き、総選挙で結果を出すことでポジションを確立。「干されのカリスマ」から、いまやSKE48には欠かせないメンバーとなった。壇上では、高橋みなみの「努力は必ず報われる」という言葉に触れていたが、まさにその言葉を体現した。さらに、「ハゲてたんですよ。粉を振りながらいたけど、やっと治りました。髪が生えて良かったです。病院名を言ったら怒られるんですけど…某クリニックの高須先生、ありがとうございます!」と自虐も含んだマイペースな彼女のスピーチに、テレビ中継でのスタジオでテリー伊藤、坂上忍が大絶賛していた。良い意味でも、そして、もしかすると逆に悪い意味でも世間に選抜入りしたことで、その名を広めることに成功した。今後のさらなる活躍を期待したい。
世代交代が課題とされてきたAKB48グループだが、まだまだ彼女たちベテラン、中堅もあなどれない。
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