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バラエティ番組で出た“魂のひとこと”(10) 「知ったような口をきくなよ」(有吉弘行)

 芸人イチ使い回しが利く有吉弘行が嫌っているのが、今ノリに乗っているピースの綾部祐二。天性のポジティブで番組を進行していく綾部とは、根本的に性が合わないのだ。

 そのうっ積を晴らしたのが、2日に放映された『大人気店で史上初のドッキリ! ありえない商品・売れる!? 売れない!?』(日本テレビ系)。リーズナブルな飲食店で時間限定の高額メニューを出した場合は売れるかということを、言い当てていく特番だ。

 お題は、「和民で1万2,990円の最高級ステーキは売れる?」。スタジオゲストがディスカッションしていたとき、綾部が、先の映像で、餃子の王将で7,000円のフカヒレが売れたことを引き合いにして、「あれは1万円以下だから売れたんですよ!」と力説。すると、有吉は「知ったような口をきくなよ」と一蹴。その瞬間、綾部の顔がひきつった。

 その後、有吉の勢いはさらに加速。富士そばで、“和の鉄人”中村孝明が作る高級かき揚げを6,000円で提供すると売れるか? のとき。スタジオは売れない意見が半数を占めたが、マツコ・デラックスが「あの近所にパチンコ屋、あったよね」と鋭いうツッコミを入れて、答えをチェンジ。この意見に流されたフットボールアワーの後藤輝基も、答えを変えた。

 そのとき、パチンコ屋の存在を知っていた綾部がマツコに、「ね」と相槌を打っていた。そのひとことを逃さなかった有吉は、「おまえの意見に流された訳じゃねぇ」。綾部はたまらず、「この人どうにかしてくれませんか。仕事、やりづらくてしょうがない」とポツリ。

 すると、有吉は「仕事ってそんなもんだよ」と、目も合わせず返した。綾部は完全にTKO。焦燥感を隠すことができず、小さく舌打ちした。

 スタジオは有吉に賛同していたのが、今のバラエティ界を映し出しているかもしれない。(伊藤由華)

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