主演映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』が公開中の鶴瓶は、10代の中居を知る数少ない有名人。初めての共演は、鶴瓶が司会を務めていた歌&バラエティ番組の『歌謡びんびんハウス』(テレビ朝日系)。まだ入所直後でジャニーズJr.だった中居は、芸能界の右も左も知らない14歳だった。
今では大親友となった2人は、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で久しくメインMCという立場でタッグを組む。ある日の収録時、鶴瓶が控室で、かつて“仰天ニュース”スタッフと行った焼肉屋に電話を掛けて、予約を入れていた。「5日後に行きますわ」ということだった。それを聞き逃さなかったのは中居。ある作戦を企てた。
「突然押しかけるというものです。業界でも予約を取れないことで知られる高級店にその日、鶴瓶さんはプロサッカーの岡崎慎司選手、兄弟漫才師のミキ、司会を務めている『A-studio』(TBS系)のスタッフさんたちと訪れました。すると、中居さんが牛肉と鶏肉を持って現れたのです。貸し切りの個室は、漫才師のような2人に大盛り上がり」(バラエティ番組の構成作家)
「鶏がないから…」と手にした鶏肉を焼こうとした中居に、「あかんで!」と鶴瓶。「だいたいおまえ、呼んでへんのに、何来とんねん。おまえ、帰れや!」と笑顔で繰り返す鶴瓶に、聞く耳を持たない中居。“仰天ニュース”のオープニングトークが目の前で繰り広げられているとあって、演者もスタッフも喜色満面が止まらなかったという。
2人は21歳の年齢差。12年前の『第58回NHK紅白歌合戦』では、紅組司会を中居、白組司会を鶴瓶が務め、紅白史上初となる男性タレント同士によるW司会を実現させた仲だ。この時、国語辞典さながらのブ厚い台本を頭に叩きこんだ中居に、鶴瓶は敬服。その信頼・安心があるため、“仰天ニュース”の仕切りは中居に任せている。
ファザコンを自認する中居。亡き父の正志さんは、鶴瓶にそっくりだという。
(伊藤由華)