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チューリップ賞 弥生賞追い切り速報 角居厩舎東西重賞ジャック ウオッカ&サムライタイガー

 今週は東西で桜花賞、皐月賞の両トライアルが行われる。今朝はその出走各馬が最終追い切りを敢行したが、注目は何といってもこの2頭。「第14回チューリップ賞」(GIII 阪神芝1600m 3月3日)のウオッカと、「第44回弥生賞」(GII 中山芝2000m 3月4日)に出走するサムライタイガースだ。今年の3歳世代を席巻する角居軍団は、果たしてプレマッチでどんな競馬を見せてくれるのか。両重賞とも本番と同じ条件で行われるだけに、この結果がそのままクラシックに直結するといっても過言ではない。
 今週も角居旋風が吹き荒れる!先週のアーリントンCをトーセンキャプテンで制した角居厩舎が、今週は桜花賞TR・チューリップ賞にウオッカを、皐月賞TR弥生賞にサムライタイガースを送り込む。クラシック本番前に3歳世代完全制圧を目論む角居軍団。今朝はその精鋭2騎が最終追い切りを敢行した。
 まずは2歳女王・ウオッカ。CWコースに朝一番で入ると例によって3頭併せの最内で有り余る気合を前面に出したまま、3頭併せの真ん中を力強くへ併入。ラスト1F12秒0と直線もシャープに伸び、「負けても仕方ない仕上げ」(岸本助手)だったエルフィンS時から一変してみせた。
 「前走時がかなり余裕持たせ。そういう面でいうと上積みはかなり大きいし、だいぶ戦闘モードに入ってきたよ。テンションが上がりやすい馬で普段から調整は難しいが、今のところは順調そのものだね」
 青写真通りの調整過程に岸本助手はにっこり。今朝の手綱を取った四位騎手も「テンションが上がらないように気を配って乗ったが、いい感じで併入に持ち込めた。バッチリだね」と愛馬の気配に大満足の表情を浮かべた。
 前走のエルフィンSは前記のような仕上げに加え、1頭だけ他馬より2kg重い斤量56kg。それで2着以下を0秒5も突き放してしまうのだから、まさに次元が違ったということ。コメント上手として知られる岸本助手をしても、「強かったですねぇ」と感嘆の声を漏らすのが精いっぱいだ。探せど探せど、今のところはまったく死角が見当たらない。
 「父はためて末脚を生かすタイプだったけど、この馬は折り合わせて、折り合わせて…という感じではない。徐々に正攻法の競馬もできるようになってきたし、まずはダイワとどんな競馬をしてくれるのか見てみたい」
 弥生賞でも人気を集めるであろうアドマイヤオーラと接戦を繰り広げてきたダイワスカーレット。そんな強力なライバルとの初対戦にも、陣営に臆する気配は感じられない。
 一方のサムライタイガースもCWコースで3頭併せ。こちらも最内に入り、ラスト1F11秒4と文句なしの切れ味を見せつけた。1週前追い切りの時点ですでに、併せたトーセンキャプテンに騎乗していた四位騎手が「そっちの方がええんちゃうか」と言うほどのデキだ。
 「1回叩いて気合が乗ってきたし、以前の硬さもとれて、だいぶ柔らかみも出てきた。先週なんかはまっすぐに走れていたしね」(岸本助手)
 右側によれる癖も徐々に解消されつつあるという。
 「きさらぎ賞(3着)は久々で、しかもあれだけのメンバー相手によく頑張ってくれた。あらためて能力を感じたね。今回はもっと良くなっているし、クラシックの権利を何とか取ってほしい」
 3カ月ぶりの競馬で、クラシック候補の一角ナムラマース(2着)とは同タイム(アタマ差)。これを物差しに考えれば当然、人気以上のマークが必要となってきそうだ。

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