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朝青龍引退へ 即モンゴル帰国か?

 横綱朝青龍が引退を表明した。03年初場所後に最速記録で横綱に昇進、モンゴル出身の力士としてもはじめての快挙であった。05年の九州場所では史上初の7連覇と年6場所制覇を達成。優勝回数は大鵬、千代の富士に次ぐ歴代3位。記録だけを見れば歴史に残る“大横綱”である。しかし、土俵外で多くの問題を残した“問題児横綱”であったことも事実。引退も場所中の1月16日未明に飲食店で働く知人男性とトラブルを起こしたことが原因と思われる。

 相撲協会はこの“問題児横綱”に本人の意思かどうか別として、多くの問題を投げかけられた。「横綱の品格や相撲界の在り方など、朝青龍が引退するから解決した問題でもないはずです。貴乃花親方も理事となり、改革を訴えているわけですから、うやむやにするのではなく、しっかりとした見解を示してほしいですね」(スポーツライター)。
 また、アンチも含め朝青龍には一定の人気があり、今後の集客にも影響が出ることは確実だ。ある意味スーパースターであった朝青龍がいなくなった相撲界は難しい局面をむかえることになるだろう。「今回の引退も、協会が素早い判断を下したとは考えにくいです。みんなで理事選に必死でしたからね(笑)。今まで朝青龍個人の問題としていたものが、これからは相撲協会の問題として、一層厳しい目で世間から見られるでしょう」(スポーツライター)。

 引退後の朝青龍だが、モンゴルへ戻ることが既定路線であると言われている。モンゴル人力士のパイオニアである旭鷲山は日本に残らずモンゴルへ帰国、実業家として建設、通信、貿易業などを手がけている。すでに朝青龍はモンゴルで様々な事業を行っているので、すぐに帰国し本格的に取り組むだろう。「かなり前から日本の相撲界に未練はなかったのではないでしょうか。彼の地位を脅かす存在は同郷の白鵬くらいしかいなかったですしね。モチベーションを保つのには苦労したでしょう」(スポーツライター)。確かに彼の華麗な経歴は逆を言えば脅かす存在がなかったということなのかもしれない。

 ただ引退の引き金となった知人男性とのトラブルについては不可解な部分も多く様々な憶測をよんでいる。華麗な経歴をこれ以上汚さないためにも、モンゴルに帰る前に自身の言葉で説明をしてもらいたい。

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