トップサバトンに続け!柿本正男厩舎の2枚看板の一頭ヒデサンジュニアが7日、本社盃に向け最終追い切りを行った。
石崎隆騎手を背に、4Fからサンキューウィンと併せ、49秒8→37秒8→12秒5をマーク。「直線は右にササって追えなかった」(石崎隆騎手)が、昨年の覇者であり、羽田盃も逃げ切った先輩を相手に食い下がった動きは上々だった。
「中間、ひと頓挫があって1週間ほど休ませた分、正直1本足りない気がするが、能力は高い馬だからね」と柿本男師。
ホッカイドウ競馬時は、地元重賞「サンライズC」で、トップサバトンやアンパサンドらを3馬身突き放しての逃げ切りVを収めている。その2頭がダートグレードや京浜盃で上位争いを演じているのを物差しにすると、ヒデサンの実力が世代トップクラスであることに疑いはない。
しかも、北海道ではソエに悩まされたり、カイ食いが細かったりと、調子の変動が激しく、まともな状態でレースに挑んだことはない。ダートでの唯一の敗戦である北海道2歳優駿(GIII)も、「前半からまったくハミを取ってくれなかった」(川島雅騎手)と敗因ははっきりしている。
完調とまではいかなくても、道営時と比較すれば少なからず上積みが見込めることは確か。陣営も愛馬の力を信じて挑む。