今季、マイナースタートだった川崎は4月15日(同16日)にメジャー昇格したものの、3試合のみの出場で降格。6月17日(同18日)に再昇格を果たしてからは、メジャーに定着。ここ最近は三塁でスタメン出場することが多い。
新加入のバレンシアのポジションも三塁。11年にはツインズでレギュラーを奪取し、154試合に出場し、15本塁打、72打点、打率.246の成績を残している。今季はここまで、36試合出場、2本塁打、11打点、打率.282。
メジャーとマイナーを行き来することが多い川崎のウイークポイントは、打力の弱さだった。マリナーズ時代の12年は打率.192。ブルージェイズに移籍した昨年は、打率.229に終わっている。
しかし、今季は28日(同29日)現在、124打数36安打8打点0本塁打、打率.290と打撃好調だ。このままなら、メジャー定着はおろか、三塁のレギュラーの座を確保することも夢ではなかったが、ライバル出現で事情が変わった。
バレンシアの加入が決まった直後のレッドソックス戦(28日=同29日)で、6番三塁でスタメン出場した川崎は、4打数2安打2打点と気を吐き、2試合連続のマルチ安打となった。厳しい競争にさらされることになった川崎は、今後メジャーでの生き残りを懸ける。
(落合一郎)