香芝署によると、三木容疑者は風呂場専門の盗撮のぞき魔。自宅などから小型カメラや赤外線撮影装置、ナイトスコープといった“7つ道具”のほか、盗撮映像が記録されたビデオテープ210本などを押収した。容疑を認め、「性的欲求を満たすため13年前からのぞきをしていた。撮影した映像を視聴するとダブルで興奮した」などと供述しているという。
逮捕容疑は、8月10日午後10時50分ごろ、奈良県広陵町の民家に侵入し、風呂場の窓から盗撮した疑い。翌11日、2夜連続で別の民家の敷地内に風呂場をのぞく目的で侵入したところ、家人に発見されて住居侵入で現行犯逮捕されたのが運のツキだった。1軒あたりの敷地が広い新興住宅地のため、ひとたび忍び込んでしまえば外部からは見つかりにくいという盲点をつき犯行を重ねた。
「夕方までまじめに青果店で働き、帰宅後に両親と晩ご飯を食べてから“出動”しとった。軍隊が使うような高価な機器で撮影していたから映像は鮮明だった。ベルトに懐中電灯を差して忍び足で風呂場に近づき、しゃがんで窓の隙間から棒先のCCDカメラを差しこむ手口ですわ。ピント合わせやズーム機能も駆使し、入浴しとるのが男だった場合はテープを巻き戻して修正しとったらしい」(捜査関係者)
現場近くに自家用車を停め犯行時間は平均約5分。盗撮映像はもっぱら鑑賞専用で、売りさばいたりネット配信することはなかったという。