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2012年甲子園大会 センバツの表と裏「21世紀枠の在り方」

 第84回選抜高校野球大会(以下=センバツ)は、3月21日に開幕する。その出場32校が発表されたのは1月27日だが、選考委員終了後、奥島孝康・日本高野連会長は『21世紀枠3校』の選出理由について言及されている。今大会で吉報が届いたのは、石巻工(=東北)、洲本(=近畿)、女満別(=北海道)の3校。奥島会長と選考委員会の説明に異議を唱える声は全くなかった。報道陣もその説明を聞いて納得していた。しかし、21世紀枠の在り方が問われ始めている。
 というのも、今回だけではないのだが、選考委員会の『議論の順番』がちょっとヘンなのだ。同委員会はセンバツ出場校を決めるにあたって、最初に『21世紀枠出場校』を決める。そして、その21世紀枠から選ばれなかった高校を、通常の『一般選考』の候補校リストに加えてから全出場校を決定してきた。『一般選考』にノミネートされた高校は、昨秋の県・地区ブロック大会で好成績を治めた“強豪校”である。

 ちょっとしたハプニングが起きている。
 今回、21世紀枠の候補に挙げられた高校は、全部で9校。そこから、石巻工(=東北)、洲本(=近畿)、女満別(=北海道)の3校が選ばれ、落選した6校が一般選考のリストにまわされた。実は、高崎(=関東)、宮崎西(=九州)は、その“21世紀枠落選の6校”に入っていたのである。
 繰り返すが、『一般選考』にノミネートされた高校は強豪校である。その“野球選出”から選ばれる可能性がある高校を『21世紀枠選出の候補リスト』に加える必要があるのだろうか−−。高崎、宮崎西の2校は関東、九州の両地区ブロックから「21世紀枠選出に相応しい」との推薦を受けていることは強調しておきたい。だが、21世紀枠を先に決め、そこから落選した高校を一般枠に加えるやり方は、“敗者復活戦”の様相もあり、高校野球ファンにも誤解を与えかねない。
 石巻工の選出説明には「東日本大震災の被災地から立ち上がった」との評価もあった。洲本は『阪神・淡路大震災』の前後に生まれた世代との説明も加えられた。

 一般選考の当落で、密かに注目が集まっていたのが『関東・東京地区』。昨秋の神奈川県大会優勝校で、関東大会ベスト8の横浜高校と、同東京大会の決勝で強豪・関東一校に敗れた帝京のどちらが選ばれるか−−。「東京から2校選出」が慣例になっていた時代もあるが、近年は「関東全体で6校」が“目安”とされている。関東一は昨秋・神宮大会1回戦で敗れたものの、相手は同大会準優勝校の愛工大名電である。帝京はその関東一と「0対2」の好試合も見せている。横浜は関東大会ベスト8だが、「センバツ確定はベスト4」とされており、両校とも“微妙な立場”にいたのだ。朗報は横浜に届けられたが、21世紀枠の選出校を先に話し合う順番と重ね、「選考委員会は各地区の選出高校数で必要以上にバランスを取ろうとしているのではないか?」との声も聞かれた。『21世紀枠出場校』の定義をより明確にすべきだろう。(スポーツライター・美山和也)

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