この度、山口敏太郎事務所は新たなる「河童実在の証拠」を発見したのでご報告したい。
こちらの写真は「河童の手」なる謎の物体である。
5センチほどの小瓶に白い骨のようなものが収められている。瓶にはご丁寧にも「河童の手」と書かれており、裏側には河童のイラストらしきものも描かれている。
口はコルクできつく栓がしており、まるで瓶から溢れ出る妖力を河童のイラストが封印しているかのようである。
手の骨の先端は三股に分かれており、この部分が水かきのついていた指かと思われる。
さて、ここで「河童の手」を手に入れた経緯をご紹介しよう。
「河童の手」を入手したのは小説家・脚本家の中沢健(たけし)氏。中沢氏は代々木公園をぶらついていた際、妖怪をモチーフにしたポストカードを売る露天商から購入したものだという。露天商からの詳しい説明は特になく「これはね、河童の手なんだよ」と中沢氏へ語り、河童の手の購入を勧めてきたという。値段は1500円であった。
中沢氏はCS局ファミリー劇場のオカルト検証番組「緊急検証シリーズ」に「UMA研究家」としても出演したこともある若手作家である。
露天商が中沢氏の存在を知っていたかどうかは定かではないが、あえて研究家側の人間に「妖怪の骨」を勧めてくるとはなかなか興味深い話である。
なお、中沢氏は手に入れた「河童の手」についてこう語っている。
「最初はテンションがあがりましたが…サイズや色、重さから考えてたぶん木の枝を改造したものと思います…」
現在、河童の手は作家・オカルト研究家の山口敏太郎の手に渡りお台場の「山口敏太郎の妖怪博物館」に常設展示されている。
博物館では虫メガネを貸し出しているので、是非貴方の目で「本物」かどうか確認してほしい。(山口敏太郎事務所)