同ドラマは、ねむようこ氏による同名コミックが原作。元カノの美和子(生田絵梨花)を引きずり、10年恋をしていない恋愛下手な33歳の向井悟(赤楚衛二)が、1話ごとに急接近する女性と恋愛が始められるか…という男女の駆け引きが見どころのラブストーリーだ。
※以下、ネタバレ含む。
美和子と10年ぶりに再会し微妙な関係となっていた向井くんだが、7話ラストシーンでキッパリと関係を終わらせ、前に進む決心をする。8話では、初回から向井くんの良き相談相手で飲み仲間の、坂井戸洸稀(波瑠)の恋愛に焦点があてられた。洸稀は、向井くんの恋愛相談にズバズバとアドバイスをし、時に向井くんを傷つけながらも気づきを与えていた存在。そんな洸稀は、同じ会社の環田和哉(市原隼人)と“いいとこどりの恋愛”をしているといい、家に行っても泊まらない、深くは踏み込まないなど、付き合ってはいない“大人の関係”を続けていて、向井くんは疑問を持っていた。
>>ドラマ『向井くん』、赤楚衛二のモデルはパンサー向井? 尾形の出演に納得の声、作者が裏話明かす<<
しかし前回、向井くんと洸稀が話しているところに偶然環田が現れ、洸稀の“大人の恋”の相手がかつて同じ会社で働いていた憧れの先輩・環田だと発覚。環田も洸稀と向井くんが親しそうに話す様子に、嫉妬するそぶりも見せていた。
環田は常に大人の余裕があり、落ち着いた語り口で色気のある男性として描かれていたが、今回はその余裕が段々なくなっていく。向井くんを呼び出し洸稀について「あの子にちょっかい出すのやめてくんないかな」と忠告したり、会社同士でプロジェクトを進めることになった際も洸稀と向井くんの会話を鋭い目線で見ていたり、これまで「付き合っていない」と言っていたのに知人に洸稀を「僕がお付き合いしている方です」と紹介したりするなど、明らかに行動が変化した。
そして「結婚を視野に入れてお付き合いしませんか」と環田に言われた洸稀は、別れを選ぶ。洸稀は「美味しいとこどりの恋愛が良い」からと別れの理由を話し、踏み込んだ関係に拒否感があるとした。イメージと違う環田の行動が目に付き始め、特に向井くんに対する環田の態度について「環田さんのは嫉妬っていうよりは独占欲」と不快感を口にしており、理想と違い幻滅したことが大きな原因となったようだ。
この洸稀の発言にSNSでは「嫉妬と独占欲って違うの? 感情をむける相手が違う?」「嫉妬と独占欲の違いむずかしいい」「勉強になります」などの反応もあったが、「あーわかる嫉妬はわかるけど独占欲は無理」「嫉妬ってより向井くんへのマウントなんだよね」「それは思ってた。嫉妬ではなくて独占欲だよね」「まぁ、冷めちゃうよね、そんなの見せられたら」「わかるわー 好きなんじゃないよ」と、自分の方を向いていない環田の行動を“独占欲”とする洸稀に共感の声が相次いでいた。
この日は、環田を演じる市原がトラブルを起こし、この回で出演が最後となると一部メディアで報道されており、注目が集まっていた。記事でも余裕のない市原の行動が書かれていたが、劇中でも余裕のない男となってしまったようだ。