メンバー7人の個性が際立つ中で、美容大好きな“コスメ男子”は大西流星。女性ファッション雑誌で表紙を飾り、コスメプロデュースも成功させるなどして、ソロキャラが浸透。現在、男性がコスメブランドを立ち上げる主演ドラマ「紅さすライフ」(日テレ系)が放映中で、趣味と実益を兼ねた活躍だ。
大西が関西ジャニーズJr.の一員になったのは、小学生5年生。オーディション会場では、大きな瞳と高すぎるダンススキルで先輩たちを驚嘆させた。案の定、即採用。ジャニーズ事務所に入所後わずか1か月足らずで、後に同じメンバーとなる西畑大吾、永瀬廉(King & Prince)とユニット「Naniwa Oji」を結成。永瀬の「Na」、西畑の「ni」、大西の「O」が由来で、グループ最年少ながらもダンス歴5年だった大西は、将来を嘱望された。
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グループは後に、「なにわ皇子」に改名。大西は、先輩のSexy Zoneが12年10月にリリースした3枚目のシングル「Sexy Summerに雪が降る」のミュージックビデオに出演。先輩5人(当時)より前方に出て、ソロでブロックダンスを披露している。弱冠11歳で先輩のMVでセンターを張ったのは、およそ200人いた関西ジャニーズで1人だけだ。
ダンスを始めたのは4、5歳の頃。ジャニーズに入所する前々年、8歳の時には、所属するダンスチーム「シャムロック」が大阪で開催された「南港ダンスフェス’10春グランプリ」で優勝している。シャムロックは、兵庫県・三田にあるストリートダンススクール「ウィンディ」に通う7歳から10歳の男女で結成された6人チームで、同フェスには4年間も挑戦。この年、初の決勝戦進出にして総勢96チームのトップに立った。放送作家は言う。
「大西さんのダンステクは、一朝一夕で完成されたものではありません。お母さん、さらには祖母の遺伝子を継いだものだったのです。当時のジャニーズオーディション会場には密着カメラが入っていたので、大西さんのダンスも確認できますが、小さな体でブロックダンスを完璧にマスターしていて、ずば抜けていました」
なにわ男子のコスメ男子は、生粋のダンス男子でもあったのだ。
(伊藤由華)