注目が集まったのは、「2-2」と両チーム同点で迎えた延長10回表1死でのこと。阪神4番手・島本浩也は打席の福田永将に対し、カウント「0-2」からストレートを投じる。しかし、手元が狂ったのか福田の左腕に当たる死球となった。
1死一塁となった直後、中継ではベンチ内で戦況を見つめる岡田監督、平田勝男ヘッドコーチの様子が映る。岡田監督の右斜め前に立っていた平田ヘッドが険しい表情で腕組みしていた一方、座っていた岡田監督はニヤニヤしたような表情を浮かべながら何かをつぶやいていた。
この後、島本は2死二塁から岡林勇希にタイムリー三塁打を打たれ降板すると、後を受けた加治屋蓮もビシエドにタイムリー安打を浴び失点。2点を勝ち越された阪神はその裏、中日守護神・マルティネスに三者凡退に封じられ敗戦となった。
>>阪神・岡田監督、DeNA戦前のネガティブ発言に「失礼極まりない」と批判 前回好投のビーズリーを捨て駒扱い?<<
岡田監督の表情を受け、ネット上には「岡田監督がなんかニヤついてて不気味」、「側にいる平田ヘッドと顔が違い過ぎるだろ」、「無駄な走者出したことに内心キレてるのでは」、「怒りを通り越して呆れてるって感じにも見える」といった驚きの声が寄せられた。
「島本が福田に死球を当てた場面ですが、投手有利のカウントだったことを考えると、ボール球を軸に打ち損じを狙っていく配球がセオリー。捕手・坂本誠志郎も真ん中高めのつり球を要求していたのですが、島本は投げ切れず出塁を許す結果となりました。福田の打撃(.100・0本・0打点)を考えると明らかに不用意な一球だったと言わざるを得ませんが、岡田監督も苦笑いを浮かべるほどガックリしていたようです」(野球ライター)
試合後の報道によると、岡田監督は敗戦を招いた島本の死球について「痛いどころちゃうよ。外に外したらええのに」とため息をついたという。外角中心の配球なら投げミスは起こらなかったと、もったいなく感じているようだ。
文 / 柴田雅人