報道によると、岡田監督は移動日の22日に取材に対応。その中で、阪神はビーズリー、DeNAは今永昇太が先発予定となっている23日の初戦について「こっちはビーズリーやで、明日(23日)。ガーンと行こと思てるか?」、「絶対勝つ必要もないやんか、別に。負けてもええやんか」と後ろ向きなコメントを口にしたという。
相手先発の今永は昨季までのプロ7年間で通算57勝、今季もチーム2位タイの4勝をマークしているエース格の投手。阪神は5月12日の今季初対戦で「4回5得点・安打7・四球1・7三振」と今永を打ち込んでおり、昨季までの通算でも「12勝13敗」とそこまで苦手にしているわけではないが、岡田監督は先発転向後2戦目のビーズリーでは投げ勝てないと踏んでいるようだ。
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ただ、ネット上には「負けてもいいって言い方はビーズリーに失礼極まりないだろ」、「言うほど勝算が無いとは思わないんだが」、「前回登板よかったのに捨て駒扱いするなよ」、「これビーズリーが聞いたらモチベ下げるのでは」といった批判が寄せられた。
今季のビーズリーはリリーフで「11登板・0勝0敗・防御率2.25」とまずまずの成績を残していた中、チーム事情もあり5月下旬に先発に転向。二軍調整を経て6月16日・ソフトバンクで一軍初先発したが、「4回1失点・被安打4・四球2・6奪三振」と上々の投球を見せていた。それだけに、試合開始前から白旗を上げているような岡田監督の発言に不満を抱いたファンも少なくないようだ。
阪神は交流戦で「7勝10敗1分」(全体10位)と苦戦したが、それでもDeNAとはまだ2.5ゲーム差で、今カードでは3タテを食らわなければ首位陥落はない状況。岡田監督は先発経験の乏しいビーズリーを相手エース格に当てる初戦は勝てばもうけものと考えているようだが、実際の試合では勝敗はどちらに転ぶのだろうか。
文 / 柴田雅人