今回の動画で高橋氏は収録日(5月24日)時点でのセ・リーグ順位と、自身が開幕前に予想した順位がどれだけ合っているのか上原氏とチェック。その後、ここからのセ・リーグについて予想や展望を話した。
注目が集まったのは、収録日時点では右肘痛、コンディション不良によりまだ離脱中だった菅野智之の起用法についての発言。菅野は6月11日・ソフトバンク戦から先発として一軍復帰しているが、高橋氏は「(順当に)先発に入れるのか、それこそ8回行けとかね」とリリーフ起用もアリではと提案。上原氏は「言う!? 智之に」と驚いたように聞き返したが、高橋氏は「ダメなの言ったら? アリじゃないの? ここまでチームに迷惑かけてるんだから」となおも持論を続けた。
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今季の巨人は“魔の8回”という呼び名がつくほど試合終盤の失点が続いており、5月下旬時点でもセットアッパーは固まっていない状況。高橋氏は「8回がなかなか収まりが悪いってなった時にはそういうのもアリなのかな」と、これ以上現状が長引くなら菅野を先発から回すことも選択肢の一つと主張した。
また、高橋氏は現役時代に先発・中継ぎ・抑え全てを経験している上原氏に「実際すぐにできるものなの?できない?(先発から)中継ぎ、抑えに」と質問。上原氏は「先発から行く分にはできると思うけどね。調整の仕方が難しいだけで、それをつかめば全然できると思う」と、シーズン途中であっても調整方法に慣れれば転向は可能と語った。
高橋氏の発言を受け、ネット上には「エース格の菅野をブルペンに回すのは大胆すぎる」などと驚きの声が上がった。一方、中には「1か月経った今はもうやる必要ないな」、「8回は中川(皓太)とかビーディとかが出てきてるしなあ」、「菅野配置転換したら今度はローテが回らなくなる」といった指摘も見られた。
「これといった投手の不在が続いていた巨人の8回ですが、6月に入ってからは中川やビーディといったリリーフの定着もあり、19日終了時点で8回が無失点だった試合は16試合中12試合と徐々に安定感が出てきています。一方、先発ローテーションは菅野、戸郷翔征、グリフィン、横川凱、山崎伊織、メンデスと6枠は埋まっているものの人員に余裕があるわけではない上、菅野、戸郷以外は一年通してローテでフル稼働した経験がありません。そのため、ここからよほどセットアッパー陣が不安定にならない限りは、菅野をリリーフに回す意義はあまりないのではという見方は少なくないようです」(野球ライター)
復帰後の菅野は6月11日・ソフトバンク戦で5イニング、同月18日・楽天戦で6イニングと徐々にイニング数を伸ばしていた。ただ、楽天戦中に右足に打球を受けた影響からか、20日に登録を抹消されている。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@KojiUehara-Zatsudan